2015年12月27日日曜日

試写 Elmarit 135mm/f2.8 2nd


 ボーナスが支給されたので、早速散財してみた。
 日本経済への貢献である。やましいことは何もない。

 Elmarit 135mm/f2.8 2ndはライカ系のカメラが苦手な望遠レンズである。
 よって、それを補佐するためにデカイ補正眼鏡をつけている。
 
 このレンズ、名古屋栄のレモン社にて45,800円であった。
 他店で通常は10万円程度はするものだ。半額はお買い得である。
 しかし、うまい話にはそれなりに理由があり、僅かに曇りがある。曇りといっても、ペンライトで光を当てないと分からない程度だった・・・

 というはずだったのだが、どうも試写中によく確認すると無限遠が出ていない。
 無限遠まで回るのだが、二重像が行き過ぎる。

 要するに、ピントあわせがちゃんとできない。
 修理すれば問題ないのだが・・・オーバーホールで25,000円程度かかるらしい。
 当初の値段と足してもまだ30,000円ぐらいは安い買い物である。

 安い買い物なはずなんですよ。


 これはケータイのカメラで撮ったエルマリート135mmの雄姿である。
 この物々しさは現代のレンズには無いものである。
 眼鏡付きのズミクロンもそうだが、色々頭がおかしい。



 
 さて、試写結果であるが上記の理由からピンボケ写真を連打していたので、使えるのはこのぐらいしかない。
 こちらはストレート現像である。
 曇りのせいか、やや白っぽい。
 また開放撮影により、コントラストも不十分だ。

   Elmarit 135mm/f2.8 2nd



 さすがにあんまりアレなので、LMで色調を補正する。

   Elmarit 135mm/f2.8 2nd



 こちらのストレート現像。
 うーん。
 どうなんだ?これ。曇りのせいか?どうも白っぽい。解像感も開放でこれならまずまずか。


   Elmarit 135mm/f2.8 2nd


 LMでコントラストを変更してみた。
 やはり、オーバーホールしかないですな。万全な状態にしてリトライしたい。

   Elmarit 135mm/f2.8 2nd



 さて、ここからはエルマリート28mmである。
 全てストレート現像であるが、コントラスト、発色、解像感、いずれも半端ない。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 韓流スタァ・・・
 いまだに商売にしている人がいるんですね。
 いや、別にいいんですけどね。

    ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 お手をつないでお家に帰りましょう。
 ああして両親と手をつないで帰った日が私にもあったのだろうか。
 覚えていないけれど。
 
   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 ライトアップというのはどうも被写体にする気になれない。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 一体何が面白いのか今ひとつ理解に及ばず。
 首を傾げるが、カメラは水平に構えている。 

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 やぁ、うさくん。仕事かい?
 私は日曜日だよ。あと5~6時間ほどだけだがね。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 吉野家の明かりには人を安心させる成分が含まれている。
 だが、その自動ドアを潜ったら最後、いつ喧嘩が始まってもおかしくないサツバツ!な世界が広がっていたら困る。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 名古屋高速の向こうには何があるのだろう。
 たぶん、首都高だ。
 ただし、カーブのバンクについては名古屋高速は他の追随を許さないものがある。
 あまりのバンク角に我を忘れて壁に衝突するものが後を絶たないほどだ。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 
 ガラス映った像を撮るのは、オートフォーカスに出来ない仕様である。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 このあとバローで売れ残りのシャンメリーとお菓子を買い込んで最終営業日のイエネコカメラでまったりしました。
 静かに楽しい最終営業日でありました。
 よいお年を!

  ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.
 

 今日はこんなところで



2015年12月18日金曜日

冬はつとめて その3


 何度目かの正直である。
 カメラ2台大成で、今度こそ必撮を期す。

 寒いけれど、天気は良かった。
 何度かアタックしていたが、ようやく今回でそこそこの物が撮れた・・・と思われる。
 ずっと、ひっかかていたので良かった。 



 郷里の黎明である。
 RAW撮りで編集ありありで。ISO200.F8 シャッター速度は1/8秒

   FUJIFILM X-T1 + Sonnar T* 2.8/135、135mm F2.8



 なんてことない風景だが、この時間帯だと新鮮である。

   FUJIFILM X-T1 + Sonnar T* 2.8/135、135mm F2.8




 さて、夜があけますよ。
 あけましておめでとうございます。

   FUJIFILM X-T1 + Sonnar T* 2.8/135、135mm F2.8



 ちょっと構図を変えて。

   FUJIFILM X-T1 + Sonnar T* 2.8/135、135mm F2.8



 色温度あげあげ。彩度あげあげで。
 オリジナルはこんなに綺麗でもないっす。

   FUJIFILM X-T1 + Sonnar T* 2.8/135、135mm F2.8


 
 凍りついた顔面がじわりと暖かい。
 無風に近くても辛いっす。

   FUJIFILM X-T1 + Sonnar T* 2.8/135、135mm F2.8




 ちなみに、12月に入ると日の出は長くなりまする。
 先週よりも5分は早くなっている。
 だんだんと暖かくなっていかない・・・

   FUJIFILM X-T1 + Sonnar T* 2.8/135、135mm F2.8



 朝もやの街を新聞配達の青年が駆け抜けていくのは2時間前におわっとる。
 そろそろ普通のサラリーマンの出勤時刻ですな。

   FUJIFILM X-T1 + Sonnar T* 2.8/135、135mm F2.8


 
 
 同じ時刻をライカでも撮っている。
 安物フィルターの乱反射を回避するため、フィルターをキャストオフ。

   Leica M (typ240) +ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 彩度を上げて色温度をさげあげで。

   Leica M (typ240) +ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 いい天気っすな。

   Leica M (typ240) +ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.




 これがほんとの日の丸構図である。
 日の丸構図って言葉を考えた人すげぇな。

   Leica M (typ240) +ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 彩度あげすぎかな?

   Leica M (typ240) +ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 
 軽く雲があって、いいかんじ。

   Leica M (typ240) +ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 今日はこんなところで。





2015年12月13日日曜日

借り暮らしのフォトグラフィ その3


 汎猫氏から借りたビオゴン21mm F2.8 ZMを試写してきたが思うように撮れないのである。
 ちょっと気合が足りない。

 
 
   Carl Zeiss Biogon T*2.8/21ZM

 
 このレンズ迫力はでるのだが、普通に撮るとただ広いだけである。
 もっと工夫しなければ・・・


 今日はこんなところで

2015年12月9日水曜日

冬はつとめて パート2



 前回のはいまいちな出来だったので、リトライである。
 カメラとレンズは同じセット。

 だが、風はないし、雲もないという日の出の撮影日和である。
 すばらしい。


 現地着は6時30分ごろ。日の出は6時48分。
 結構、ぎりぎりで焦る。

   FUJIFILM X-T1 + Sonnar T* 2.8/135、135mm F2.8



 夜明け前の瑠璃色の空って、どんな空なんですかね?

   FUJIFILM X-T1 + Sonnar T* 2.8/135、135mm F2.8



 
 場所的に、どうも今ひとつ・・・


   FUJIFILM X-T1 + Sonnar T* 2.8/135、135mm F2.8



 当初の目論見だとランドマークとして、エアポートウォークの向こうに日の出があるはずだった。
 だが、この時点でそれが無理だと分かる。
 角度が悪い。

   FUJIFILM X-T1 + Sonnar T* 2.8/135、135mm F2.8



 これはあきまへんなぁ

   FUJIFILM X-T1 + Sonnar T* 2.8/135、135mm F2.8



 急にやる気がなくなったが、とりあえず撮る。
 始発便のアナウンスがむなしく響く。

   FUJIFILM X-T1 + Sonnar T* 2.8/135、135mm F2.8



 6時45分。そろそろ日の出です。

   FUJIFILM X-T1 + Sonnar T* 2.8/135、135mm F2.8



 よし、見えてきた。だが、ビルが邪魔だ。

   FUJIFILM X-T1 + Sonnar T* 2.8/135、135mm F2.8



 どうしてもこのポイントからではビルが入ってしまう。

   FUJIFILM X-T1 + Sonnar T* 2.8/135、135mm F2.8



 だめですなー

   FUJIFILM X-T1 + Sonnar T* 2.8/135、135mm F2.8



  うわぁぁぁぁん・゚・(ノД`;)・゚・

   FUJIFILM X-T1 + Sonnar T* 2.8/135、135mm F2.8



 朝日が目に滲みる。

   FUJIFILM X-T1 + Sonnar T* 2.8/135、135mm F2.8



 うーん、構図を変えてもビルが邪魔。
 そしてランドマークが入っていないので、ここがどこだか分からない。

   FUJIFILM X-T1 + Sonnar T* 2.8/135、135mm F2.8


 
 場所を練り直す必要があるようです。

   FUJIFILM X-T1 + Sonnar T* 2.8/135、135mm F2.8



 再挑戦ですな

   FUJIFILM X-T1 + Sonnar T* 2.8/135、135mm F2.8



 おはよーございます。

   FUJIFILM X-T1 + Sonnar T* 2.8/135、135mm F2.8


  今日はこんなところで


2015年12月8日火曜日

B級観光 竹島水族館


 さて、蒲郡である。
 蒲郡といえば、みかん?
 たしかに今はみかんのシーズンかもしれない。

 だが、敢えてここは三河湾の特長ある魚介類を展示する竹島水族館を推していきたい。
 この水族館、一部のマニアがついているその筋ではちょっと有名な水族館なのだ。

 私のアンテナにひっかかる時点で、何がどう有名なのかはお察しいただきたい。
 ちなみに前回のネオキタロー村から車で30~40分程度です。
 類とも?


 入場料は500円です。
 経営が危ぶまれるほどリーズナブル。入ることがためらわれるほど、ボロくさい。
 ちなみに、名古屋港水族館は2,000円である。


  ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 入ると入り口付近に淡水魚・・・肺魚の展示がある。
 肺魚というのは、鰓ではなく肺呼吸する魚である。
 古代に水から陸上に進出し、魚類から両生類、爬虫類に進化する過渡期の存在だ。
 もちろん、生物学的に貴重な存在であるが、コイが気になって仕方がない。

 肺魚の水槽に、何故か緋鯉がいるのだ。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 さて、この水族館がなぜ一部のマニアがいるのかご理解いただけただろうか?
 これから先、ずっとこんな調子である。

 立派ですが、普通の鯉です。


    ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 魚だけ見るのなら、至って普通の水族館かもしれない。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 だが、解説がいちいち普通ではない。

    ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 ちなみに、奥のレッドテールキャットは北米原産で、日本の冬を越冬できる。
 霞ヶ浦やら利根川水系に増えて簡単に釣ることができる。
 成長が早くて、飼い主にもてあまされるのが悩みと書いてあるが、飼えなくなったペットを棄ててはいけない。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 うつぼ展示である。
 大変、気持ち悪い。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 だが、これほど気持ち悪いと表彰されるらしい。
 その特異まれなるキモチワルサを逆手に取った捨て身の展示方法で・・・・余計なお世話ではないだろうか?


  ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 カサゴの展示である。
 このようなレンガブロックの隙間に好んで潜む習性がある。
 レンガブロックでつくった魚のマンションと言ったところか。


  ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 この展示の飼育員はいちいちネタに走らないと呼吸ができなくなる病に罹病しているのだろうか?
 マグロか何か?

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 実際、この水族館は魚を見るよりも展示の解説を見ている時間の方が長い。
 最初から最後まで飽きさせない工夫が凝らされている。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.

 

 フグの展示に、アンディーフグの後ろ回し蹴りをからめてくる発想はなかった。
 もしかしたらあるかもしれないが、それを口に出すところが貴貨なり。


  ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 とはいえ、これと同じことを名古屋港水族館でやるのは不可能だろう。
 2000円払ってこれを見に来る人間はいるかもしれないが、マーケティングとしては失敗だ。
 500円でこれだから芸として成り立つと言えよう。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 いちいち食べ物とからめてくるので腹が減る。
 たしかにマグロの展示を見ておしそうとか話をすることはあるかもしれない。
 あのマグロ一匹幾らかなーと下世話なことを考えることもあるだろう。

 だが、それを飼育員の方から言い出すところが実にカブキものである。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 このような珍しく、どこか不気味な深海魚さえも、


   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 この水族館に解説させるとこのようなことになる。
 食べると旨いのはよく分かった。


  ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 魚歴書というものがある。
 「他の魚と楽しく住みたいですが、いつも気がつくとかみついていじめてしまいます。いつも反省しています。一人はさみしいですが、気をつかわず生活できるので、今の生活はなかなか満足しています」だとさ。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 今の生活に満足しているアラレフグのガッチャンです。
 雄か雌かわからない。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 
 例のアレです。
 ちなみに、ラバウル提督です。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 至って普通の標本です。
 見せ方がおかしいだけです。
 ここにあるのは全て深海の蟹や海老で、コレクションとしては貴重なものらしい。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 カピバラ。
 アマゾンに棲む巨大なげっ歯類である。
 水族館は水辺の生物を展示する場所なので、水辺に棲むカピバラがいても不思議ではないらしいが、真面目にそんなものを展示するのは日本全国でここだけである。
 なんとなく諦め顔なのは気のせいか。

    ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 
 高級”生”牧草を食べているそうです。
 いい生活だ。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 真面目な話だが、この水族館は深海生物の展示に力を入れている。
 深海生物の展示数だけなら日本一だ。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 どれぐらい力を入れてるかというとフレンドリースペースで、タカアシガニにタッチできるほど力を入れている。
 触ってオッケー
 子供の玩具だ。
 触ってみたが、硬いという印象しか受けない。
 この中にアレが詰まっているかと思うと多少複雑な気持ちになる。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


甲殻機動隊
 誰かがやると思ったが、まさか本当にやるとは思わなかった。
 三河湾で採れる隊員を展示している。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 例のアレ。
 何も隠しきれていない。実に愉快だ。
 ネオキタロー村といい、竹島水族館といい、三河の山奥には人を狂わせる何かがあるらしい。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 今日はこんなところで