2015年1月25日日曜日

雁道商店街


 雁道商店街という街がある。
 国道41号線を南下し、名古屋市瑞穂区の高辻の南あたりある古い商店街である。
 いつもは車で通り過ぎる場所であり、不思議なものがあると首をかしげていた。
 今日は歩いてそこまで行き、そこに何があるのか確かめよう。


 時間が止ったような古い商店街だ。

 まず地下鉄名城線で、神宮西まで行く
 
   スーパーロッコール50mmF2

   さて、このレンズは唯一残したオールドLマウントのスーパーロッコールである。
 ズミクロンのデッドコピーと言われているが、なるほど確かに開放の湿った描写はズミクロン1stによく似ている。
 フレアが出て解像度が落ちているのだが、フレアの出方に湿気がある。

   スーパーロッコール50mmF2

 発色は古臭い。この後に出る50mmF1.8になるとコーティングが変わる。
 背景が渦巻くのは、ズミクロン1stと同じ。
 Cゾナーとか、現行ズミクロンあたりだと下のようなボヤンとした絵にはならないだろう。
 
   スーパーロッコール50mmF2

 工場だ。何の工場なのかは知らない。
 円高に負けずにがんばってほしい。

   スーパーロッコール50mmF2


 歩いて、歩いて雁道通商店街へ
 たぶん、見たことある人もいるだろう。車で通り過ぎるだけ場所だ。
 だが、車から降りて歩いて見て回るとなかなか面白い。

   スーパーロッコール50mmF2

 逆方向から
 シャッター商店街だが、侘と寂である。

   スーパーロッコール50mmF2


 ここから南へ移動するとこういうものがある。


   スーパーロッコール50mmF2

 中はこうなっている。
 驚いた・・・ここ名古屋の真ん中ですよ?
 昭和のまま時間が止ったような・・・店内が続く。

   スーパーロッコール50mmF2

 魚屋・・・魚屋である。
 スーパーの魚屋ではない。魚屋さんである。

   スーパーロッコール50mmF2 

 雑貨屋、八百屋、肉屋、米屋・・・猫の額ほどの土地に商品が並んである。
 ほとんどの客は顔見知りなのであろう。
 カメラを持った珍客に視線が突き刺さる。

   スーパーロッコール50mmF2

 駐車場は一応、ある。
 だが使う人はいるのだろうか?

   スーパーロッコール50mmF2


 きっと、こういうおばあさんが歩いて買い物にくるばかりであろう。


   スーパーロッコール50mmF2

 栄市場を出て、付近の住宅街を歩く。
 もちろん、住宅街も古い家ばかりだ。だから、こういうものがそこら中にある。
 侘び寂である。

   スーパーロッコール50mmF2

 この鶏は、落書きか?
 それともこういう商標なのか?

   スーパーロッコール50mmF2

   スーパーロッコール50mmF2

 右側から
 おそらく・・・看板職人が手書きで描いたものであろう。
 今、ペンキ屋にこれを頼んだらどうなるか?

   スーパーロッコール50mmF2

 左側から撮る。
 日間賀島といったいどういう関係だったのだろうか?

   スーパーロッコール50mmF2

 レンズの話に戻るが・・・F4まで絞ると発色はよくならないが、シャープネスは向上する。
 下の写真はF4で撮ったもの。
 だが、ズミクロンのような解像感はないだろう。

   スーパーロッコール50mmF2


 時間の止った本屋・・・古本屋ではない。
 普通の新品を揃えて本屋だ。

   スーパーロッコール50mmF2

 日陰なら湿度にある描写をする。
 以後のロッコールレンズはマルチコート化して、緑のロッコールになっていく。
 このレンズは単層コート最終世代であろう。

   スーパーロッコール50mmF2

 で、ここからはヤシコンの85mm。
 たまには目先を変えて野良ネコでも撮ろうと思ったのだが、尽くそっぽを向かれる。

   Y/C Planar T 85mm F1.4

 スーパーロッコールと変わってハイコントラスト、精密描写。
 だが、開放から透明感がある。

   Y/C Planar T 85mm F1.4

   Y/C Planar T 85mm F1.4

   Y/C Planar T 85mm F1.4

 開放でとっているとフレアが出て、解像度が落ちる。
 スーパーロッコールほど湿らない。

   Y/C Planar T 85mm F1.4

 イエネコカメラで休憩。
 巨大なフジの中版カメラを見て、ライカの促販活動をする。
 
   Y/C Planar T 85mm F1.4

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