2015年12月7日月曜日

B級観光 ネオキタロー村


 
 あれは10年前だっただろうか。

 社会人になったばかりの私は、給料を貰って直ぐ車を買った。
 今でもその車は手元にある。
 走行距離が約38,000kmであるので、一年で3,800kmぐらいである。
 通勤で使わないので殆ど乗らない。
 バスと電車の方が楽でいい。いい加減に処分すべきか迷う。

 というわけ話ではなくてですね・・・
 
 走り屋になるほどの運動神経などないけれど、それでも私は楽しんで、あちこちに車で遠乗りしたのである。
 そして、三河の山奥の中で、正体不明、意味不明の廃墟?らしきものを見つけたのだ。
 見た瞬間、背筋が凍ったことを覚えている。
 10年経った今でもはっきり思い出せる。
 そのときは、異世界に迷い込んだかと本気で思ったのだ。
 ホラーゲームに嵌っていた時期なので、サイレンか、零の影響を多分に受けていた。
 もうね、腹の底からビビッて、回れ右してアクセル全開で逃げ出したんですよ。


 で、アレは何だったのかと今更気になったのでもう一度見に行ってみた。
 それがこのネオキタロー村である。
 ネオで、キタローだ。
 要するにアレだ。札幌時計台である。


  ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.

 
 さて、便利な時代になったもので、ネオキタロー村はネット検索するとちゃんと出てくる。
 テレビにも出演したことがあるそうな。
 10年前は知らなかったのだが、正体さえ分かっていれば怖いことはない。
 ある意味、怖いがそれはそれで。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 なお、現地にはちゃんと村長さんがいらっしゃいました。
 見学希望すると快く受けていただけました。
 しかも、案内してくださるそうです。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 手作り感が溢れる・・・溢れまくっている村だ。


   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 村長から入村名簿にサインしてくれとのこと。
 あとカンパが200円。
 宿泊の場合は1,000円だそうで、過去に泊まったこと人もいるそうな。
 あと、外国から来ている人も十数人。
 ネットで見てきたそうです・・・ネットって恐ろしいですね。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 黄色いハンカチーフ。
 村長の手製です。高倉健の映画のオマージュと村長から説明がありました。
 僕等の世代の映画スタァだからね!とのこと。
 気持ちは分かるが、やりたかったことはこれでいいのか?

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 なお、数日前になくなられたゲゲゲの鬼太郎の作者、水木しげる氏に哀悼の意を表して、喪章が設置されている。
 ちなみに、喪章の上に設置されているのは、モアイだそうです。
 近くにある砂防ダムが洪水になって、流されてきた石をよく見たら、モアイだったそうです。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 マスコミ関係者諸君もお疲れ様である。
 最近、中日新聞が取材に来たらしい。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 ネズミ小僧的な何か。ここにも喪章が設置されている。
 著作権がどうとか村長が言っていたような気がする。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 さて、これネオキタロー村の入り口なわけで、
 これを見てビビって逃げ出した10年前の自分は正常だと思う。
 今は、どうだろう?
 これからここに入るわけだが。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 村長いわく、今まで取材に来てくれたマスコミ関係者の名刺らしい。
 打ち出の小松と証する木槌については極力、目を逸らしていきたい。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 蛭子さんが昔来たときのサイン。
 大切に?飾られている。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 SKEも来たらしい。
 AKBのパクリみたいなもんだと今まで軽く見ていたのは誤りだった。
 連中はプロだ。
 この村までやってきて踊ったらしい。プロ意識がなければできない業だろう。
 彼女達は立派だ。
 
   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 何故かピザ釜が設置されていて、ここでピザを焼いて食べてね、と村長が言っていた。
 過去に焼いて食べた人もいるそうな。
 ちなみに、ピザ窯に差し込むのはピザピール。
 村に行くと村長にクイズされますので、予習しておきましょう。
 ネオ・キタロー村はまだまだ続きます。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 ネオ・キタロー村の名物。
 ツリーハウス。
 たしかに、鬼太郎が棲んでいても不思議ではない。名前の由来はそこからだそうです。
 老朽化により、宿泊不能だが、過去にここに泊まっていった人がいるらしい。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 さらに奥には、山小屋もある。
 ここも老朽化により宿泊不能だが、過去に外人が泊まっていったらしい。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 村長いわく、自分が死んだ後もこの家は残してほしいです。
 たぶん、片付ける人はあんまりいないと思う。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 
 別のアングルから。
 アイドルに昇ってほしいから付けた梯子だが、もう登れそうにない。


   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 別アングルから。
 この上で眠るには勇気以上のものが必要であろう。


   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.

 
 ネオキタロー村は自給自足の精神から鶏を飼おうとしたが、初日に全滅したらしい。
 この村で一番角ばっている建物だ。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 ネオキタロー村の防空壕
 湾岸戦争の際に、米軍の巡航ミサイルが流れ弾になったときに備えて作られた。
 現在、山の向こうに別の防空壕を建設中とのこと。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 さて、残りの名物に案内してもらう。 
 時計台らしきものがある。私の10年前のトラウマの一つである。
 札幌時計台のように見える。
 
 村長曰く、札幌時計台で間違いない。
現地に行って寸法を確かめたとのこと。
 一応、10分の1の大きさで作ったそうです。手作りだそうです。
 これが既製品でそこらへんに売っていても困るが。



   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 ちゃんと中に入ることもできる。
 一応、室内は普通の部屋っぽいつくりです。
 普通の定義は私の感知するところではないが。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 時計はイミテーション
 電波時計の加入しているが、屋外に設置ではないってセイコー社の中の人に言われたらしい。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 今日初めて設置した看板だよと嬉しそうに紹介されました。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 レオナルド・ダヴィンチの影響を受けた岡崎のマスコットキャラクターらしいです。
 娘のイタリア旅行に連れて行ってもらって、本物のダヴィンチの絵を見てそうです。
 ダヴィンチだそうです。
 ダヴィンチってなんだっけ?

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 他のツリーハウスは老朽化しているが、こっちは入れるよと村長は言っています。
 案内してくれるそうです。
 逃げたいです。
 
 元々は、不法投棄を監視する場所として作ったらしい。
 要するにリタイアした地主さんが、趣味で作った家です。
 地上6mにあります。落ちたら、結構痛いではすみません。
 
 もう一度、言いますが趣味で作った家です。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 確かに、天国に近い場所かもしれぬ。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 地上6.34mです。
 この看板の意味が分かる人はいるだろうか?

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 ちなみに、東京スカイツリーの100分の1という意味がこめられているです。
 村長が嬉しそうに教えてくれました。
 室内は割と普通でした。斜めに傾いていること以外は。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 怖いので、一人づつ降りましょう。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 なんとか戻ってこれました。
 これを見て10年前に逃げ出した私に言いたい。
 人生、意外となんとかなるものだと。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 今日はこんなところで





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