2016年4月24日日曜日

終末観光 津のアーケードへ



 津のアーケードが実に侘びているという情報を入手したので撮影に向かう。
 日本全国にシャッター商店街があり、治安や美観、経済上の問題になっているが、どうか22世紀ぐらいまで保存しておいて、後の世の産業遺跡か何かになってほしいと思う。
 現地で暮らしている人々からすれば、大きなお世話であろうが。 



 新緑の季節なので、お堀の水もグリンティー
 ジャパンのグリンティーは無料だ。

   Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.



 津城の城主、藤堂高虎の像
 この人、9回も転職を繰り返して最後は32万石の大大名に成り上がった一角の人物である。
 まぁ、その上には農民から天下取った豊臣秀吉という怪人とか、人質から天下取った徳川家康という超人がいるので、彼が天下に野心を持つことはなかったと思われます。
 そんな怪人や超人を間近で見続けたら心折れますよ。ふつー
 なお、そういうバケモノを間近で見ずに大きくなった伊達政宗は最後まで天下を狙っていたっぽいです。

 知らないって怖いね。

   Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.



 現在、津城は公園になっているので、城マニアの方はがっかりするかもしれない。

   Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.



 さて、アーケードはどこかなー
 県庁所在地だけあって道は広いが、車があまり走っていない。
 渋滞と無縁なのはいいことなのか、悪いことなのか。

   Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.



 津城公園からアーケードは結構歩きました。
 バスを使えばよかったかなと。
 バスの乗り降りだけなのに、妙に生生しくリアリスティックな絵が撮れた。 

   Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.


 発見しました。
 大門商店街である。
 大須商店街と同じく、出口にお寺がある。
 もとは寺領か何かだったかもしれない。


   Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.



 ご覧のとおり、土曜日の午前というのに、人気がない。

   Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.


 
 0じゃないけど、ほぼ誤差の範囲であろう人気のなさだ。

   Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.


 スチームセンターもあるが、もちろんシャッターは閉まっている。
 アーケードはパチンコ(こちらも営業していない)になっているので、
 華やかな頃はひとっ風呂浴びて、パチンコして帰るムーブだったかもしれない。
 戦後日本の30年台はパチンコ大ブームで、みんなやっている写真が残っている。


   Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.


 スチームセンターを別角度から。
 アーケードに面した側はモダンなタイル張り。
 窓の形もかなり気を使っている。反対側はこんなもの。
 かなり大きな施設だったことが分かる。

   Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.



 少し離れた場所から。
 嘗ての光、イズムイコ・ダー・ダー・ニチェボー・スパシーィーヴァ


   Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.



 お寺の境内には鳩がつきものだが、誰かがエサでもやっているのだろうが。
 大須観音は公式にエサをやっているっぽいが。
 こっちは?

   Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.




 お寺の直ぐ側に、大門商店街飲食店街がある。
 こっちもかなり、火力の高い退廃具合で、被写体として面白い。

   Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.



 中に入ってみよう。
 証明なんて、飾りです。偉い人にはそれが分からんのですよ状態で、昼でもサイレントだ。

   Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.



 ここから裏世界にいけますよと言われても、私は信じる。
 いや、信じたい。

   Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.



 夜に来たら営業している店もあるのだろうか・・・

   Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.



 緑を含む、柔らかい光

   Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.



 同じ被写体を別角度から。

   Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.



 そろそろ出ようか・・・

   Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.




 出口もまた錆びていて趣深い。

   Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.




 時間が止まってまま崩れ落ちるのを待っているような・・・
 震度7が2回来たら確実に崩壊ですな。

   Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.




 出た先もかなり寂びた物件が転がっている。

   Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.



 概して日本人は自然の美を憧れる。
 私もその口だ。
 プラスチックのパラボナアンテナが緑に染まるのは何時か

   Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.



 少しずつ建物が緑に侵食されて崩壊していく様はよい。

   Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.



 写真の中に枠を入れた構図
 だから、どーだーこーだーってわけじゃない。
 
   Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.



 
 アーケードの中にこんな空き地があるのはわびさびだよね。

   Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.




 津は海辺の町である。
 よって、海を見てから帰ろうと思ったのだが、思ったよりあちこちに廃墟が転がっている。

   Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.




 足を載せた瞬間踏抜きそうな錆びた階段である。

   Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.



 いつからここに人が住んでいないのか。

   Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.



 とりあえず海
 というか漁港。とても寂れた。おそらく荷揚げ用の設備だが、錆びて動かない。

   Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.



 あんな漁港じゃ、海を見た気分にならない。
 というわけで、海岸まで歩こうと思ったら、いい感じに緑に沈んだ民家を見つけた。

   Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.



 裏側から見るとこうなっている。
 もう誰も住めない。

   Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.



 海です。具体的には太平洋。とても凪いだ海。

   Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.


 

 さて、帰ろうか。
 だが、帰りのバスはもう動きそうにない。

   Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.



 しょうが無いので電車で帰ろうと思って津駅まで戻る。
 ふつーの地方駅
 とても県庁所在地とは思えない。

   Elmarit 28mm/f2.8 ASPH.



 今日はこんなところで



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