第7回 【そして、平原の駅へ】
さて、前回の展望台を見て、概ね、市内の観光スポットは見終わった。
ここからは派手に脱線しよう。
ウラジオストクの駅から歩いて1時間弱の場所に、Lugovaya駅という場所がある。
なぜ、徒歩の所要時間が分かるかというと、歩いて行ったんですよ。そこへ
翌日、送迎の日本語係員にそのことを話したら、あそこまで歩いたんですか!?と驚かれる場所にある駅である。
観光客は皆無、完全に地元の人間しかいない場所へカメラを片手に潜入ミッションである。
なぜ、バスに乗らなかったって?
そりゃ、ビビリだからさ。
ちなみに、帰りは勇気を奮ってバスで帰りました。体力の限界だったので。
SUMMILUX-M F1.4/50mm ASPH.
気温は30度ぐらい。
現地の人はみんなこんな格好。
私、長袖。
あたまおかしい。
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おばちゃんは不思議とほぼワンピースと相場が決まっているような気がする。若い子はまた別だが。
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で、ここが Lugovaya駅
意味は、平原だそうな。
理由はこの駅ができたとき、まわりに何もなかったからとのこと。なるほど、分かりやすい。
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ここには路面電車の駅がある。
ソ連時代の路面電車ががったんごっとんと動いているのである。
ここはソ連だった場所だと、静かな納得がある。
中国人観光客が一人もいないのもいい。
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見るもの全てが味わい深い。
ああ、これが見たかったと思える。
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鉄板を強引に折り曲げて窓をつけただけに見える路面電車だ。
日本人なら、表面の加工もなめらかにするとか、綺麗な直線、曲面を出すような、もっと優等生的なものを作るだろう。
これはロシア人が作ったものと素直に納得できる。
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それにしたって、ここから見える軍艦のマストやら、アンテナの類は、実に非日常的だ。
バスターミナルの人々は誰も何も気にしないようだが。
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駅の線路脇では、フリマをやっていた。
ただし、日本のフリマとはちょっと趣が違う。
店を出しているのはおじいちゃん、おばあちゃんで、おそらく年金生活者であろう。
出しているものは衣服や食器、本、工具とか、おそらく自分のものを生活に足しにするとか、そういう印象を受ける。
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一応、踏切はあるようだ。
機能していないが。
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よく分からん張り紙。
ただ、なんとなく意味は理解できそう。日本でもよくある奴だ。
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路面電車がやってきて、
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また去っていく。
線路に草が生える。
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この駅の裏手には、市場がある。
観光客などしらぬ、存ぜぬという、地元の市場である。
野菜や、肉、パン、衣服、なんでもある。
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キノコだってある。ロシアといえば、森のキノコだと思うだのが、どうだろうか。
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ロシア的な野菜。
日本のスーパーのようにはいかないし、いってほしくない。
だって、ここはロシアだから。
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ちなみに、この辺りの店は全てロシア式販売である。
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買う時はあの小窓から注文して、お金を払うと欲しいものを取ってもらえる。
一応、値札があるので、いくらかは分かるが、商品名が分からんので、私には無理だ。
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食用油と鎖で繋いでおく文化
要するに、盗まれるということが当たり前のように起きることを想定しているのだ。
人間性悪説の世界である。たぶん。
普通に異民族と一緒に暮らしていれば、自然とこうなるのやもしれぬ。
とはいえ、移民の国の米国ではこういうのを見ていないので、やはりロシア人特有のものかもしれぬ。
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とはいえ、ロシアにも近代化の波は来ている。
妊婦が歩きスマホをする程度には。
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市場の中心には、ソ連時代の倉庫がある。
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倉庫だが、おそらく、ここはソ連的な食料販売所だったと思われる。
中には、冷凍食品を売っている場所もあった。
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この辺りの店は、露店でないかぎり、皆、コンテナの改装した店になっている。
これは想像だが、ソ連時代の食料販売システムが崩壊したとき、その周りにあった輸送用コンテナに、それぞれが店を構えるスタイルができたのではないか。
この市場は、ソ連の食料販売所の周りに、自然発生したものと思える。
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それにしたって、日差しが強い。
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これも戸をしめるときっちり鍵のかかるコンテナである。
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こちらも同じ
思えば、ここで煙草を買っておけばよかったなぁと
たぶん、ここなら洋モクが買えたと思うから。
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さて、そろそろ引き上げるか。
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さらば、平原の駅よ。
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今日はこんなところで
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