秋といえば、終焉の季節である。
春は始まりの喜びがあり、夏には永遠を思わせる勢いがある。
しかし、多くものは冬を前に消え去る定めである。
まぁ、別にそんなことはどうでもいいのだが、アンニュイな気分に浸るために今日は終末を見に行こう。
終末というか、宗教観光施設なわけだが。
宗教観光というのは文字通りの意味で、寺社仏閣などへの参拝客をターゲットにした観光であり、今でも京都や奈良などの宗教観光都市が存在する。
成功例があれば真似したくなるのが人情というもので、特に大仏の類はコンクリート製のものが日本全国に作られた。
その殆どが、地元の人間にああ、アレかと微妙な顔されたりする形で残っている。
これは余談だが、ゆるキャラなるものが日本全国に出回っていて、そろそろ地元の人間から、ああ、アレかという顔をされるようになってきた。
宗教観光施設とゆるキャラは歴史が繰り返されることと歴史を学ぶことの重要性を私たちに教えてくれる。
この五色園も知っている人間から、ああ、アレかと微妙な顔をされる宗教観光施設である。
日本で唯一の宗教公園だ。
日本唯一ってあたりは、日本人が割と理性的にものごとを考えることができて、これを真似する人間がほかにいなかったことを示している。
・・・よかった。
さて、そろそろ真面目に行こうか。
この五色園の親鸞聖人の教えを視覚的に伝えるために多数の塑像が設置されている。
だいたいこんな感じです。
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塑像の製作者は浅野祥雲である。
以前、紹介した?関ケ原ウォーランドにも彼の作品がある。
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これがどういう場面かというと、念仏を唱える妻を、間男とイチャコラしていると勘違いしたロクデナシの夫が妻を殺害した上に藪に埋めて死体遺棄を図ったのだが、家に帰るとなぜか妻が生きていて念仏を唱えていたという、書いてる人間もなんのことか分からぬ場面である。
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まぁ、阿弥陀如来の奇跡ってことで。
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浅野祥雲の作品はやはりキモイなぁ・・・
小さい子供を連れてきたら、どんな反応を示すか興味がある。
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見事な日の丸構図である。
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親鸞聖人の法力によって空間が歪んでいる。
冗談ですよ。
SCP-3188による超常現象です。
ごめん、これも嘘です。
MS-OPTICS APOQUALIA-G 1.4/35はこういうぐるぐるボケしますよということが言いたいのです。
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ちゃんとした解説の看板が整備されているので、真面目にこれを読めば何が起きているか分かり、信心が深まる可能性がある。
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ちなみに、公園のないはずっとこんな感じです。
公園の定義にはいろいろあるが、宗教公園をやめて自然公園にした方がまだ正直な気がする。
あと、このレンズはコーティングと設計がアレなので、逆光はこうなる。
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何度も言うが、これはコンクリート製です。
ペンキはこの前塗りなおしたばかりです。
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勝訴!ではなく、ナムアミダブツ!
これがどういう場面かというと、船に乗って去りゆく親鸞聖人と別れを惜しむおばあさんがいて、親鸞聖人が空中に筆を走らせると岸にいたおばあさんの持っていた旗?に南無阿弥陀仏と文字が現れたという奇跡?が起きたシーンである。
宗教や宗派の開祖は大体、超人とか超能力が使える設定になっているが、これは当然、後世の創作である。
弟子とか信者が俺のところの開祖はこんなにすげぇんだぞ!と言いふらしていた戯言が何かの間違いでの後世に残ってしまったパターンである。
これが結構、致命的なことになってしまうことがあり、仏教は、途中から開祖がおぎゃあと生まれた瞬間に天上天下唯我独尊とつぶやいたりする超人になっていく。
信者獲得のために言いふらした誇大宣伝は密教という形になり、仏教を極めると超能力が使えるようになるという怪しげな宗教と化していくのである。
で、戦争になると坊さんが動員されて、あーだーこーだやるわけだが、もちろん何の役にも立たない。
超能力なんて嘘じゃねーかとバレてしまって、インドで仏教が衰退する一因になるのである。
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公園内に遊具があって、親鸞聖人の偉業が理解できないバカでも楽しめるようになっている。
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私はバカなので、遊具の写真を撮る。
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賢者は首を吊り、愚者は写真を撮る。
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滑る人もいないのに、滑り台はなぜかピカピカだ・・・ステンレス鋼だからさ。
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高度に抽象化されているのか、技術的な限界だったのか。
どちらなのか分からない平安時代の美人像である。
ちなみに、役職は国家元首(天皇)の補佐官?愛人?だったらしく、これが出家する、しないで大騒ぎになり、親鸞聖人は流罪になりました。
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絞れば、ふつーに写るレンズ
やや発色が渋い・・・か。
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おばあちゃんが撮りに来ていた。
ニコンのデジカメというガチ装備で。
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使われていない宿坊がある。
ここもいい具合にわびていてよい。
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パトラッシュがいないのが不思議である。
猛吹雪の中、軒下で念仏を唱えながら一夜を明かした話の場面らしいです。
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画面に映っていない場所に天使が映っていたりはしない。
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廃墟が園内のあちこちにあって、味わい深い。
カビの胞子が舞っているので中に入るのはやめたほうがいいが。
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山賊ではなく山伏である。
似たようなものかもしれんが。
新興宗教が流行って金の流れが悪くなってきたので、その新興宗教の教祖を狙撃しようとする場面です。
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塑像は2mぐらいの大きなものが多いが、このカラスは30cm程度である。
廃屋の裏手にあってたぶん、だれも見に来ないと思うが、ちゃんと修復されていた。
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藪の中に何かいる。
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半裸の黄色いおっさんが空を睨んでいる。
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私もいっしょに空をにらんでみた。
バカになった気分
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よくわからんが、がんばれ。
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さっきの山賊・・・ではなく山伏が土下座してるシーン
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ではなくて、親鸞聖人に教化されたシーンです。
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親鸞聖人から山賊を見るとこうなる。
あまり気持ちのいいもんじゃねぇなと。こんなもん見続けたら人格歪むぜ。
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橋を渡ろうとしたら、槍の端を摘まんで、一言。
この橋、渡るべからず・・・とか、すまん。実は適当なことを言っている。
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よくわからんが、真剣なんだと思います。
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気合がみなぎっている。
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どんぐり眼にへの字口・・・どこに忍者ですかね?
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あんた、関ケ原ウォーランドにいなかった?
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まぁ、そんなことはいいから、次に行きましょう。
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ぎりぎり、道だと認識できる。
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たまに、通行止めになっているが。
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この坂を上ったら何があるのかなぁ。
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六角堂がありました。怪しすぎて困るなぁ
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今日はこんなところで
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