さて、どうするのか？
一日いるはずだった中国航空博物館は、屋内展示全滅で半日で終了である。
閉館時間まで粘るはずだったのだが、気力も尽きた。
というわけで、天通苑北へ戻ってきた。
朝、洪水になっていたところである。
北京の外れ、地下鉄駅から徒歩１５分程度の場所がどの程度のものか見て回りたいと思う。
さて、どの路地に入ろうか。よし、ここにしよう。
求人広告っぽい。
いかにもって感じの路地だなぁと。
ここは生活道路のようだ。
奥には昔風のレンガを積んだ壁、中には家がある。
中国はまず壁を造って、その中に居住空間をつくる形をとる。
これは北京中心の繁華街でも変わらない。壁があって、中に住人のすみかがある。
それはさておき、奥に行ってみよう。
うーん、ゴミ捨て場
老婆がゴミを漁っていた。もちろん、だが臭い。
奥まで行って、左旋回。こっちに行っていよう。
下は泥だらけだ。
水はたぶん、下水である。
でもまぁ、人々の生活はあるのだ。確かに。
うーん、何があったのだろうか。左側が爆撃でも食らったかのような有様だ。
それでも店を開いているので、恐ろしい。
ちなみに道がこんな有様でも、トラックも車もふつーに乗り込んでくるので注意。
たぶん、再開発か何かなのだろう。
こういう路地もいつまで残っているかわからない。
もっと奥に行ってみよう。向こうに、多くの車が走る車道が見える。
そこが出口だろう。
何度も言うが、道がこんな有様でも、平気で車が突っ込んでくる。
こういうときに、２８ｍｍクラスは使いやすい。
奥では解体工事？が進行中であった。
ちなみに、クレーンの周りは危険で日本なら立ち入り禁止だろうが、誰も立ち止まらないし、平気で旋回のクレーンの脇を抜けていく。
もちろん、私も。
犬。首輪をしていないのが殆どだ。
ちなみに猫はあまり見かけない。見落としているだけかもしれないが。
この道はどこまで行くのか。
さすがに不安を覚えたので、クレーン車のところへ戻る。
こっちの路地も面白そうだ。
こっちの路地も面白そうだ・・・ということで入ったわけだが、ここが売春窟であった。
左奥の白い服のお姉ちゃんがそれである。
奥にはもっといた。
もちろん、スキンヘッドのいかにもそれ系のおじさんも。
ああ、これはヤバイと直感した。
しかも私は首からカメラをぶら下げているのだ。ほぼ全員が、私をガン見していたのは言うまでもないだろう。
絶対に振り返らないように。何気ないフリをして路地を抜ける。
ここが出口・・・地元の人はわりとふつーに通り抜けている。
ちなみに、中国では売春は違法である。逮捕されて、新聞を賑わすつもりはない。
ましてや売春逮捕とか、ひどすぎるだろう。
LeicaM240+ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.
売春窟のある路地を抜けるとそこは廃墟だった。
レンガと、何か、いろいろなものが粉砕されて、山のように積み上がっている。
かつてここに住んでいた人はどこへ行ったのか。
ここに住んでいた人々の生活も、歴史も、今は全て瓦礫の山になっている。
ここにも、遠景にあるようなきれいなアパートが立つのかもしれない。
LeicaM240+ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.
今日はこんなところで
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