珍しく映画などを見てきたので感想を述べたいと思う。
映画「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」は、ドキュメンタリー映画である。
名古屋では、名演小劇場で見ることができる。
公開は11月14日である。
ストーリーは、至ってシンプル。
近所のフリーマーケットで古いネガの入った箱を落札したら、中に無名の天才が撮ったネガフィルムがごっそり入っていたから、さぁ、大変・・・である。
この映画はドキュメンタリーであると同時に、ミステリーでもある。
世に作品を問えば、ほぼ確実に大写真家として歴史に残ったであろうヴィヴィアン・マイヤーは何故、作品を発表しなかったのか?
という謎がある。
ヴィヴィアン・マイヤーは天才であるが、生前には一度も展示会を開いていない。
ただの一度もである。
亡くなったのは最近だが、最後まで作品を発表せず、乳母として生計を立てていた。
だが、彼女の撮った写真は15万枚に及び、未現像のフィルムが数百本も残っているのだ。
誰にも見せないで、それだけの写真を撮り続けるヴィヴィアン・マイヤーは何者だろうか?
この映画はそれを探ることでストーリーが進む。
作中で次第に、ヴィヴィアン・マイヤーの正体が明らかになっていくのだが、ヴィヴィアン・マイヤーはかなり風変わりな人物だ。
ヴィジュアルのおかしさだけでも以下のとおりである。
身長 2m?ぐらい。
髪型 適当に自分で切っていたっぽいザンギリ頭
服装 コートやダボッとした体のラインがでないもの。男物も好んで着た。
服装に至ってはかなりの言われようで、
「ソ連の労働者?」とか、「1925年に流行っていそうな服だった」と言われている。
ちなみに、ヴィヴィアン・マイヤーの写真は50~70年台のもので、25年遅れという意味だ。
そして、ソ連の労働者に至っては、映画の舞台はアメリカなので・・・まぁ、ボロクソと言ってもいいだろう。
さらに歩き方もかなり変で、手を大きく、高く振って歩いていた・・・
「まるでナチの行進のようだった」
とまで言われてしまう。
想像してほしい。
「ソ連の労働者のような野暮ったい格好の身長2mぐらいのザンギリ頭の女が、2眼レフカメラを首からぶら下げて、ナチの行進のように腕を高く振ってニューヨークのストリートを驀進していたのだ。しかも乳母として、子供を連れて。1950年台に!」
ヴィヴィアン・マイヤーの職業は乳母で、それを証言するのは彼女が世話していた少年少女達(作中ではおじさん・おばさん)である。
いろいろ散々な言われようであるが、ヴィヴィアン・マイヤーは同時に愛されていた。
それだけでは無かったのだが・・・
この極めて奇妙なヴィヴィアン・マイヤーなる人物は一体、何者なのだろうか?
何故、自分の才を世に問わなかったのか?
このお話の続きは劇場にてどうぞ
今日はこんなところで。
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