また変わったものを撮りに行く。
知多半島の中之院(たぬき寺)という場所にやたら軍人像を安置している場所があるそうな。
しかも石像ではなく、コンクリート製という微妙な素材で作られている。
このコンクリート製軍人像は、彫刻家なのに彫刻家と呼んでもらえなかった浅野祥雲という不思議な芸術家がこしらえたものなのである。
関ヶ原ウォーランドにあった戦国武将の像を作ったあの浅野祥雲である。
浅野祥雲の作品は大抵、ペンキ塗りなのだが、この像は全てペンキが剥がれ落ちている。
全景はこのぐらい。
一箇所に集中配置されているので見逃すことは殆どないだろう。
Summilux 50mm/f1.4 ASPH.
元々名古屋市内にあったらしいが、取り壊しされそうになったところを引き取ったらしい。
占領軍がぶっ壊せと命令したらしいが、国難に殉じた戦士だからそんなことはできん、
俺を銃殺にしてから、てめぇらがやれよと坊さんが啖呵切って軍人像を守ったと書いてある。
イラク戦争でフセイン像を引きずり倒したりしたが、同じことを日本でもやろうとしたらしい。
そんなことやったら、どんな恨みを買うか想像できんのだろうか?
Summilux 50mm/f1.4 ASPH.
さて、この軍人像。全て個人の遺影から起こされたものである。
Summilux 50mm/f1.4 ASPH.
よって顔つきは全て異る。
Summilux 50mm/f1.4 ASPH.
同じものは一つもないと言える。
というか、勲章盛りすぎなのだが、良かったのだろうか?
Summilux 50mm/f1.4 ASPH.
いかにも日本人という顔だ。
Summilux 50mm/f1.4 ASPH.
大きさもバラバラである。
Summilux 50mm/f1.4 ASPH.
苔むして表面には劣化が目立つ
Summilux 50mm/f1.4 ASPH.
一応、私には供養という認識はない。
面白い被写体があるなーという程度の認識である。
だが、70年も経ってもこうして見に来て、こういうものがあって、嘗てはこうだったと語ることは結果として供養になるかもしれない。
忘れさられてしまったら、少々寂しいだろう。
今日はこんなところで
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