第3回 【入国管理について】
ロシアの入国管理は厳しいのか?
ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.
どちらとも言えない・・・場所によって対応が違うのではないか?と推測する。
少なくとも、ビザとパスポートの旅行日程表(英語/ロシア語表記)を見せたら、あっさりと入国審査は通った。
この時貰える出入国カードはパスポートよりも重要なので絶対になくしてはいけないものである。
カードのくせに、大変とても薄っぺらい紙なので速攻で無くしそうだが、無くさないように注意。
入国審査の時に言ったセリフは「ツーリズム、3デイ」だけだったと思う。
審査官は女性が一人立っていて、私の顔を見て、何故か半笑いだったのが印象的であった。
問題は、税関である。
在ハバロフスク日本国総領事館の入出国時の税関におけるトラブルを回避するためにを見て、大いにビビった私は、旅行会社に税関申請の方法を問い合わせた。
すると申告書を書いて赤ゲートを通過すれば問題と教えて貰った。
では、その申告書はどこにあるのかと探して、見本を探してプリントアウトして一安心。
と、思っていたんですよ。
現地で配っていた様式と見本が全然・・・・違う。どうも様式が変わったらしい。
当然のように英語版や日本語版などない。全く内容が分からん。
公式書類なので、適当に勘で書いて出せば、大変なことになりかねん。
どうしようもないので、立っていた警官?にカメラを見せて、緑ゲート(税関審査なし)と赤ゲートの両方を指差したところ、緑ゲートにいくように身振り手振りで指示された。
それでやっと、空港ロビーにたどり着いたのである。
ということで、少なくともウラジオストクに空路で入る時、一台9,600USDのライカM(240)は税関で、緑ゲートを通過すれば問題ないようである。
ただし、ウラジオストクは、人の出入りが多い観光都市であり、カメラぐらいを一々チェックしていたはやってられないということかもしれない。
ハバロフスクのような内陸の人の出入りが少ない地域では、厳しくチェックしている可能性がある。
地上に降り立ったS7航空の飛行機。無事着陸してくれました。
奥にはロシア空軍の戦略輸送機が止まっている。
遥か彼方には、明らかに日本的ではない森と山が広がる。シベリアにやってきたのだ。
ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.
この後、日本語が分かる係員と空港ロビーで合流、送迎車でホテルへ向かった。
さて、係員のY.Alexander氏については、この場で改めて感謝の気持ちを示したいと思う。
彼は非常に日本語が堪能で、細い気遣いのできる人物であった。
帰国の日にいろいろあって気疲れしていた私を気遣って、気分転換にドライブに誘ってくれたりもした。
質問にも快く答えてくれ、ホテルに向かう車の中で私は現地の情報を収集することができて大いに翌日に散策、撮影を助けられた。
彼はとても優秀な観光案内人である。
一応、ウラジオストク空港から、市内へはバスとタクシー、電車が通っている。
日本語が分かる係員の送迎を頼めば割高になるかもしれない。
だが、現地の交通機関の使い方や治安の状況など、最新の情報を日本語で入手できることを考えると日本語が分かる係員の送迎は十分、その価値があると言える。
もしも、貴方がこの記事を見てウラジオストクに行ってみたいと思い、Y.Alexander氏を送迎の担当者に指名できないか、旅行会社に問い合わせみてもいいかもしれない。
さて、Y.Alexander氏と共に車でホテルまで50分ぐらいかかっただろうか。
シベリアの大地を疾走する。
途中、空軍基地の前を通った。
基地の前に飛行機を飾るというのは万国共通らしい。
ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.
ちょっと切り抜いて拡大してみた。どう見ても、Mig23フロッガーである。
可変後退翼である。
冷戦中のソ連軍の主力戦闘機だ。
偶に戦闘機が飛ぶらしい。ちなみに旅行中に飛行中の戦闘機に見ることはなかった。
ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.
さて、この後は、ホテルにチェックインして一日は終わり・・・だと思っていたんですよ。
この時までは。
Y.Alexander氏に私は聞いてみた。
Q「ホテルの中で両替ってできますかねー?」
A「いえ、ホテルで両替はできないですよ。両替所は7時までですよ」
・・・この時、私は米ドルしか思っていなかったのである。
なぜ、成田でルーブルに両替しなかったのか、理由は・・・自分でもよくわからない。
さらに問いて曰く
Q「米ドルしかないんですけど、米ドルで食事ってできますか?」
A「ルーブルしか使えないと法律で決まっているんですよー」
\(^o^)/
しかも、ホテル内のレストランはカード使用不能で、詰みであった。
というわけで、その日の夜は飲まず食わず。
こんなマヌケはそうはいないと思うが、入国する前に円をルーブルに替えておくべきである。
昼間、成田で大盛りカレーを食べていて本当によかった。
さらに、利用したホテルについて紹介しておきたい。
紹介というか、注意喚起か。
今回利用したホテルは、A Hotel Amur Bayであった。
このホテル、市内で最安値クラスのホテルだけあって、ソ連クオリティの宿泊体験ができるある意味、貴重なホテルである。
一応、シャワーは湯がでる。バスタオルはあった。あとは、ミニ冷蔵庫とテレビぐらいか。
あとは何もない。
クーラーはもちろんない。スリッパもねぇ。
シャワーの配管のせいか、部屋の気温が常時30度ぐらいある。夜明け前の一番涼しい時間でも30度はある。
通風はなく、暑かったら窓を開けるしかないが、網戸とかはもちろんない。虫は我慢だ。
さらに安いだけあって、中国人観光客の巣窟である。
彼らは何が楽しいのか、夜中の12時まで浮かれ騒いで歌っている。
静かになるのは夜明け前で、夜が開けるとこんな風景が部屋の前に広がっていた。
まぁ・・・安かろう、悪かろうである。
目覚まし時計はいらない。
ウミネコがうるさくて目が覚める。
ちなみに朝食は7時からだった。時間にルーズかとおもいきや、ちゃんと時間どおりにレストランが開いてバイキング形式で朝食が食べられる。
中国人の行列が出来ているのは言うまでもない。
ボロボロである。ソ連時代の建築物であるから、仕方ないね。
隙間から草が生えている。
内装もボロボロで、バスルームの鏡は傾いているし、ヒータか何かを引剥剥がした跡がある。バスタオル掛けが壊れて簡単に外れるぐらいに脆い。
一階には中国料理のレストランがあるが、日本人が一人で入って食事できる感じではない。
もう一度、ウラジオストクに行ってみたいと思っているが、ホテルをケチるのは止めようと思う。
例え高くても、ヒュンダイ(五つ星)辺りに泊まろう。
2泊だけでも消耗したが、それ以上泊まることになったら、どうなるか分からん。
ただ、ボロいがちゃんと掃除はしてあったし、ベッドメイクはされていた。
トランクは部屋に置きっぱなしにしていたが、盗まれることはなかったとご報告申し上げる。
次回から、市内の観光スポット巡りである。
今日はこんなところで
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