2016年1月28日木曜日

尾張温泉に行ってきた。



 B級観光をもとめて尾張温泉に行ってきた。
 この温泉、大衆演劇場が併設されていて、さらにホテルまであるという昭和の忘れ物のような温泉/ヘルスセンターという情報であった。

 きっと、木曽岬温泉のような破滅具合だと思っていた。

 ところがぎっちょん。案外普通に営業している。
 午後1時から営業なので、5分前にいくと地元民の車がずらっと並んでいて年金生活者の方々が一番風呂を楽しんでいる。

 こりゃ宛が外れたわけだ。
 とはいえ、建物の半分以上が閉鎖されていて、隙間から覗く廃墟感は隠しようない。
 演劇場が稼働している時代にきたかったものである。
 さぞかし、侘びて寂びて、茶の湯の心に満ちていたことであろう。


    ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 蟹江市街をちと散策する。
 名古屋市に隣接する大抵の街の要素を備えている。
 即ち、寝て、食って、仕事にいくだけの場所である。要するにベットタウンだ。
 寂びているが、侘びはちと物足りない。
 
   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 近鉄駅舎の時計
 文字の表記がハイソ。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 蟹江メインストリートを往く。
 作るだけ作って、後は知らぬ。存ぜぬ。省みぬ。
 寂びだけ。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 珍しい自販機。最近は通販とかの方がよく売れる。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 
 メインストリートなのに、空き家がちらほらと。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 タイルのように見えるが、実は特殊加工したトタンである。
 金属をここまで細かく加工する情熱はどこへいったのか。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 
 蟹江にも城があったが地震で大破してお亡くなりになった。
 大名一族が城を枕に討ち死にして、大破炎上して消滅に比べればマシか、それとも寂しいだけか。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 もう何がしたかったのか、取り繕う気もない。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 これは何でしょう?
 分かった人には、酒のもろみを搾った後の布をプレゼントしません。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 洋服ではなく、裏字を売ろうとするとは随分な商売である。
 ケチケチせず両方売るべきだ。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 タバコの自動販売機。
 ボタンを押してくださいとある。押したらどうなるのか、ぴゅーとフイてジャガーになるのか?
 
   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 おひるにうどんを食べましょう。
 見てくれからして流行ってなさそうと思ったが、のれんをくぐるとめっちゃ人がいて焦る。
 そして旨い。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 尾張温泉の内側
 ちゃんと掃除されていて清潔である。もっと終末感がほしいところ。
 大きなお世話だろうが。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 大衆演劇をやっていたころのポスター
 これを昔は人が手で書いていたのである。劇画というやつだ。
 日本全国に劇画屋がいたが、みんなオフセット印刷技術にやられてしまった。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 今日はこんなところで




2016年1月26日火曜日

試写 MS-Optics 宮崎光学 APOQUARIA-G 35mm F1.4


 
 年明けに入手していたが、なかなか使う機会がなかったので試写。
 風邪ひいて先週は死んでいたので、写真を撮ることができる健康を噛みしめる。

 このレンズ、宮崎光学というインディーズレンズメーカーがほぼ手作りで作成しているもので、大変希少なものである。
 ただ、Mマウントと謳いつつ、M240では距離計連動精度は保証できない傾斜ヘリコイドを採用している・・・というか、ほぼ全てのMマウント機において傾斜ヘリコイドはマズイだろ?という問題点がある。
 おそらく小型化のために採用したと思われる。
 だが、ライカMマウント伝統の直進ヘリコイドではなく、距離計連動精度に不確実性がある傾斜ヘリコイドの採用したのは・・・画竜点睛を欠くと言わざる得ない。
 あと、無限遠で二重像が合焦しないという製造ミスがありおいりはべりいまそがり・・・どうしてくれようか。


 ちなみに、今回の撮影は全てライブヴューで行っている。


 朝の栄噴水前から・・・あまりにも寒くて凍りつく。
 
   APOQUARIA-G 35mm F1.4



 あまりにも寒くて凍りつく噴水・・・これ水道管とか大丈夫なのか?

   APOQUARIA-G 35mm F1.4


 
 歩道橋にはしつこく氷が残っている。
 北国ならこのまま春まで根雪コースですな。

   APOQUARIA-G 35mm F1.4


 
 今回の撮影は全部、開放F1.4で行っている。
 開放はふわふわですな。

   APOQUARIA-G 35mm F1.4



 これが現行のズミルックス35mmとかだと、ピント面がズバッとくるのだろう。

   APOQUARIA-G 35mm F1.4


 
 だが、冷たいものは冷たく、温かみがあるものはふわっと描写するこのレンズは好き。

   APOQUARIA-G 35mm F1.4


 
 露出オーバー

   APOQUARIA-G 35mm F1.4


 
 夜間無差別戦闘潮流・・・何が言いたかったのかしら。
 日が長くなったねと言いたい。

   APOQUARIA-G 35mm F1.4

   APOQUARIA-G 35mm F1.4


 フードは必須。
 だが、フードをつけても光源が入ると容赦なくゴーストが出る。
 とはいえ、これはこれで。

   APOQUARIA-G 35mm F1.4


 開放はゆるふわ。ノスタルジック幻想状態で。

   APOQUARIA-G 35mm F1.4


 今日はこんなところで



2016年1月9日土曜日

日中友好は台湾羊の夢を見るか?


 タイトルに特に意味はない。

 さて、明日は消防団の出初式である。
 式典の撮影を仰せつかる。
 撮影機材は消防団備えのものと指定を受けた。
 その機材が、Panasonicである。LUMIX(ルミックス)である。
 
 DMC-FZ70なのだ。光学60倍ズームである。

 
 いやぁ・・・60倍とは驚いた。
 できるとわかっていても、やろうとするのには勇気がいる。
 それが光学60倍ズームであろう。

 エベレスト冬季南西崖無酸素単独登頂ぐらいに、理論的には可能だが無茶な話だ。
 
 35mm判換算で、20-1200である。
 1200mmといえば、Canon EF 1200mm f/5.6L USMという約1000万円のレンズがある。
 オリンピック用に数本作られた凶悪最終兵器みたいなものだ。
 
 50000円程度で買えるカメラでそれと同じことをやろうというのだから無茶な話だ。
 もちろん、1200mm望遠側で撮影してもちゃんと写る。
 問題は、その「ちゃんと」というのがどこからどこまでか、ということであろう。
 
 ちなみに、35mm判換算で、20mmで撮った絵がこれである。
 画面中央の木の枝に鳩が止っているのがお分かりかりいただけるだろうか?


   Panasonic DMC-FZ70



 で、これが同じ場所から1200mmで撮った絵である。
 あの小さな鳩がこれぐらいに写るのが1200mmという望遠レンズなのだ。


   Panasonic DMC-FZ70


 で、それを同じカメラの同じレンズの中で同時に実現しようとしたのが、このカメラなのだ。
 まぁ、アレだ。
 便利なのだ。
 便利以外のいろいろなものをそぎ落として、このカメラは成り立っている。

 ちなみに、今日の画像は一切無加工である。RAW撮りだが、何も手をつけていない。
 無加工のストレート現像だ。

 さて、本日は矢場町から始まる。
 名古屋春節祭だ。
 今年で10周年らしい。

   Panasonic DMC-FZ70


 羊の肉を串に刺してやいている。
 旨い。

   Panasonic DMC-FZ70


 色あせた世界なんて、ちょっと詩的な言葉だ。
 写真にするとひたすら地味で色覚異変なだけだが。

 本当はもっと原色使いまくりの中国らしい派手な看板なのだが、こんな色になっている。

   Panasonic DMC-FZ70


 テレビ局もきていた。
 右翼もきていた。
 嫌がらせで拡声器で怒鳴っている。アホかと、馬鹿かと。国の恥である。

   Panasonic DMC-FZ70


 ニーハオ!
 それしか言えないけど!

   Panasonic DMC-FZ70


 このギターみたいなのはなんですか?先生。
 演奏はこういう場に呼ばれる人だけあって、良いものでした。

   Panasonic DMC-FZ70


 ほんと、暖かい日である。

   Panasonic DMC-FZ70


 昼は、肉まんと小龍包でした。
 うま・・・かゆ・・・
 
   Panasonic DMC-FZ70


 マクロ機能つきで、寄って撮れる。
 りんご飴のような食べもの。名前は分からぬ。

   Panasonic DMC-FZ70


 マトンの独特のにおいが致す。
 中国的正月料理

   Panasonic DMC-FZ70


  中国と日本はここのところ対立的な状況が続いている。
 とはいえ、正月を祝うイベントで、政治的なアレコレを持ち出すのは野暮に過ぎる。
 ましてや売店の売り子に尖閣諸島がどうのと議論をふかっけるのはただの迷惑だ。
 そういうのは新聞の論説やら、ネットの掲示板やら、国会でやればいいのだ。
 アホくさい。


 さて、イベント会場から南下して大須でも撮ってみよう。
 望遠1200mmの圧縮効果は流石というべきか。

   Panasonic DMC-FZ70


 開放2.8だが、手振れ補正のあるので暗くても平気だ。
 たぶん。

   Panasonic DMC-FZ70

   Panasonic DMC-FZ70

   Panasonic DMC-FZ70


 きっと、この少女の足元はマグマなのだ。
 マグマというのは子供心にとって身近なものだ。
 日の当たるところがマグマだったり、白線の外がマグマだったり、草の上以外はマグマだったりする。

   Panasonic DMC-FZ70


 公園にて、おねこ様を見つける。

   Panasonic DMC-FZ70


 近づくとそっと距離をとるので望遠で撮る。
 ちなみに、このカメラ焦点距離の表示がない。何ミリで撮っているのか分からないのだ。
 EVFにも背面液晶にもいっさい撮影時の焦点距離が表示されない。

   Panasonic DMC-FZ70


 望遠1200mm・・・だと思う。
 
   Panasonic DMC-FZ70


 今日はこんなところで



2016年1月3日日曜日

初大須


 1月2日は初売りであるので、大須に行く。
 特に関連性はないのだが、やはり大須は歩いているだけで楽しい。

 大阪には天神橋商店街という大須の倍以上の商店街があるのだが、そのようなことは知らぬ存ぜぬ、省みぬ。
 

 大須にいこうと思ったのだが、何故か矢場町で地下鉄を降りる。
 ヨドバシカメラを除くと100万円の福袋が完売していた。
 なんでも、ニコンの一眼レフと大三元(一眼レフカメラの最終兵器的なレンズの別称)が入ったフルセットらしい。
 
 ちなみに、今使っているライカM240は本体だけで同じぐらいの値段がする。
 M240の発表から4年経ったので、そろそろモデルチェンジが来るらしい。
 もう一度清水の舞台から飛び降りる体力があるか、どうか、精神科医に相談しなければ。
 
   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 大須には生鮮食品館 サノヤというスーパーがある。
 いつもここは店の前に自転車が並んで大渋滞なのだ。
 だが、今日はお休みである。サノヤの前に自転車が止まっていないというのは新鮮だ。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 サノヤの前から。
 普段は絶対に不可能な場所からの撮影である。
 なぜ不可能かといえば、ここに普通は野菜が置かれていているからだ。
 いわば生鮮食品(野菜)の視点で見た大須といえよう。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 人大杉。
 正月といっても、何かあるわけではないのだが、人が多い。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 大須観音は寺なわけで、別に神社と違って新年早々に拝んだところで、何があるわけでもない。
 仏様は人間なのだ。悟っているが、それだけだ。
 超能力があるわけではない。
 だが、世の人は2時間半も並んで仏様を拝むのを喜ぶそうだ。
 そういう苦役を経ることに価値があるのだと思うのだろう。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 私はそうは思わないが。
 人多すぎで疲れたので、大須から離れよう。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 人がごみのようだ。
 そして、本物のゴミを撮る。ちょっと疲れているのだと思ったが、妙にゴミの配置が美しい。
 この袋の積み上げ方に一種に自然の美がある。
 ゴミだが。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 大須から離れると食べ物やがなくなる。
 どこも閉まっていますか。
 そんなことよりおうどん食べたい。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 大須観音よりも立派だが、あんまり人はいない東別院。
 大須が異常なのである。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 私は難民ではないが、食堂を探している。
 だが、どこにもない。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 しかたがないので、大須に戻って昼ごはんを食べる。
 午前中と変わらぬ人多すぎである。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 団子屋もフル回転である。
 ここの団子屋、むかしははやってなかったのだが、目の前に銀だこやらクロワッサンたい焼きができてから妙にはやっている。
 たぶん、クロワッサンたい焼き食べたい人が、行列にうんざりしてならぶのをやめて、食欲を持て余して団子屋に入るのだろう。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 午前中よりも行列が長くなっている。
 
   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 カメラを構える隙間もないほど人がいるので横道に逸れる。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 大須にはから揚げ屋が増えたのはここ数年のことである。
 私は油が辛いので食べないが。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 味仙前だが、ここはいつもチャーハンの匂いがする。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 今日はこんなところで。