2016年11月24日木曜日

香港旅行記 Day1


 さて、香港旅行である。
 19日から23日まで、4泊5日である。

 香港は日本からも近く、韓国、台湾に並んでお手軽な海外観光地ということになっています。
 しかしながら、派手派手な看板に高層ビル群が密集した香港の町並みは大昔から、多くの写真家に愛されたフォトスポットでもあります。

 今回は、グルメとか、エステとか、買い物とか、観光的な要素を切り落として、写経を綴るが如く、寝食以外はカメラに齧りついてシャッターを切りまくった5日でありました。

 64GのSDカード4枚を用意して、3枚使い切って、総数3,135枚を撮影。
 36枚撮りフィルムなら87本になりますから、1本30gとして約2.6kgですか。
 牛乳パック2本半分の重さと考えると重いのか軽いのか、分からなくなるぁと思ったのは私だけでしょう。
 普通の人はそんなこと考えるはずもありませぬ。



 さて、香港について軽く概要を説明いたします。
 これは飛行機から偶然撮影に成功した香港島と九龍半島であります。
 奥が九龍半島で、手前が香港島でありますな。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 香港が現在の形に至るには、紆余曲折を経ておりますが、概ね1839年の阿片戦争にその起源があります。
 当時、大英帝国の対清貿易は常に赤字でありました。
 産業革命を巻き起こして、全世界に植民地を作って、ナポレオンもぶっ潰して、日の沈まぬ国とか自称していた大英帝国が何故に貿易赤字で苦しむのかと言えば、
 産業革命の担い手となった都市労働者の生活必需品がお茶であったからであります。

 なぜお茶が生活必需品かといえば、上下水道とか知らぬ存ぜぬ顧みぬ大英帝国ではおうんこっこを川に垂れ流してはその水を汲んで沸かして飲むとかやっていたので、
 沸かしたところでおうんこっこの匂いがする水をなんとかして飲むには、お茶にするしかないという事情がありました。

 バカなんじゃないかと思えば、それまでなのですが、産業革命で都市に工業労働者が集中するというのはそれまでの人類の歴史にはない出来事でありまして、
 対応が後手に回ったのも止む得ない・・・と思いたいと思います。
 上下水道の不足も酷いのですが、住宅の不足も凄まじく、道路に寝られればまだマシで、都市の下層労働者は立ったまま紐に掴まって寝るとかやっていたそうです。

 この話を聞いて、日本のブラック企業も産業革命期のイギリスに比べるとまだ甘いと思いますか?
 あのね、今は21世紀なんだよ?
 19世紀のおうんこっこ水沸かして飲んでいた連中に比べてマシとか、そんなもん何にも偉くないからね?
 間違いちゃ駄目だよ?

 お茶に含まれるカフェインには覚醒作用がありますし、工場で長時間労働を強いられる労働者・・・あるいは強いたい資本家にしても、お茶は都合のよいものでした。
 この発想突き詰めると覚醒剤とかにいたるわけですが、覚醒剤を世界初で大量生産に成功したのが大日本帝国というか、
 東京大学薬学部というのは、どういうことなんでしょうね?
 そういえば、東大は他に人間爆弾桜花(特攻兵器)の設計とかやっていたそうですね。
 このことは東大が有り続けるかぎり、永久に非難され続ければよいと思います。
  
 余談に余談が重なりますが、イギリスのお茶言えば、紅茶を思い浮かべることでしょう。
 しかし、産業革命時代のお茶は今日的な紅茶ではなく、緑茶や烏龍茶に近いものでありました。
 どうも醗酵させた茶葉を使う烏龍茶がイギリスで流行したときに、さらに発酵を進めたらもっと凄くなるんじゃね?とかいう発想で、作られたものが紅茶の起源らしいのです。
 
 さて、話がズレまくりですが、貿易赤字の解消のために大英帝国は、麻薬を清に売りつけてことを思いついたそうです。
 ザ・人間のクズとか、そびえ立つクソとか、両生類のクソにも劣るとか、いろいろ汚い言葉が思いつきますが、ともかくこれは大成功しました。
 で、ブチ切れた清が麻薬取締を強化して、イギリスの持ち込んだアヘンを没収して焼き払います。

 アヘンを焼かれたイギリスは、うちの財産を焼かれたとして、清に戦争をふかっけました。
 面の皮が何mありゃ、そういうことができるんでしょうね?
 ジョンブルは顔面に複合装甲でも実装していたのでしょうか?
 せめて、人を殺すときは礼儀正しくやったら如何でしょうか?
 
 まぁ、ともかく戦争というものは勝てば官軍でありまして、とにかく勝てば良いのであります。
 勝つためにはどんな手でも使うべきでありますし、特攻兵器だろうが、原子爆弾だろうが、殺人光線だろうが、戦争になった以上はなんでもアリであります。

 大英帝国は勝利して、南京条約が結ばれ、清から香港を永久に割譲されました。
 

 LIFE IS FUCK IN EASY・・・英語スラングですか?意味は分かりません。
 しかし、このような余談を〆るにはよい塩梅です。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 その後の香港は、大英帝国の植民地として、中国から富を吸い上げるための拠点として機能していくことになります。
 で、富を求めて人が集まり、人が集まるところに仕事が生まれ、さらに人が集まるというスパイラルが都市を発展させていきます。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 大英帝国が英連邦に名を変え、世界帝国から滑り落ちて没落しても、香港は発展を続けます。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.




 人が集まるところにはモノも集まるわけでありまして・・・

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.




 香港にはこのような中古カメラ店が成立するわけです。
 香港の中古カメラ店については、後日、別記いたします。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.




 さて、日が傾いてきた。
 夜景だ。夜景を撮るのだ。
 ちなみに11月中頃の香港の日没は17時30分ごろです。
 気温が高いのでジーパンにTシャツ一枚で全然平気だ。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 香港のタクシーは結局、一度も乗らなかった。
 ちなみに、香港のタクシーは殆どが日本のクラウンである。
 日本だとプリウスタクシーをちらほらと見かけるが、タクシーどころか一台もプリウスを香港にいる間は見なかった。
 香港はプリウス不毛地帯らしいです。
 規制でもあるのかしら?
 
 どの綺麗も綺麗に洗車されているのであります。
 ロシアのウラジオストクで見た車のメタクソ具合を思うと同じユーラシア大陸の一部でも随分と違うものだなぁと思いました。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.




 日が傾いて色温度が上がるといろいろ良いことがあります。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.




 香港名物・・・か、どうかは知らないが、工事現場には竹がつきものだ。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.




 ほんとに竹です。竹で足場を組んでいます。
 特別に太いとか、そういうわけでありません。
 遺伝子操作された鉄より頑丈な竹とか、そういう裏設定とかもありませぬ。
 本当にただの竹です。


   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.




 ただの車に、ただの路地でも一々、フォトジェニックで困る。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 ああ、香港に来たんだなぁと思いました。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.




 日が置いても空はいつまでも明るい。
 でも、裏路地とボロボロのビルの谷間には一足早く夜がやってくるのだ。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.




 曇ってるから、あんまり夕日って感じにならなくて困った。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.




 香港は全体的に美人が多い。
 ちなみに後ろのバンはアイスクリーム屋です。
 アイスクリームは一つ9HKDなり。
 味はハーゲンダッツ並です。濃厚というか、生クリーム齧っているレベルである。


   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.




 名古屋はどんな地価の高い場所でも不思議と一軒家がある。
 香港では一軒家は結局、一度も見なかった。
 郊外にいけばあるのだろうか。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.




 視線を感じる・・・下の方から。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 路地裏、その1

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 
 路地裏、その2

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 路地裏、その3

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.




 いよいよ、香港の本番が始まりますよ!
 夜景ですよ!

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.




 初日は、香港島の夜景を撮るため、九龍の港へ移動する。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.




 ちなみに、香港はもうクリスマスモードでした。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 えーっと、港はどっちですか?

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 アラブ系のお兄さんについていったら、こんなところに来てしまいました。
 香港旅行で、一番冷や汗かいた瞬間でありました。
 これはヤバイと思って、ダッシュで逃げました。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.




 観光用のスターフェリー乗り場近くの展望台から眺めた香港島がコレ・・・
 たぶん、観光用の写真として広く出回っているものでありましょう。

   ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 今日はこんなところで




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