2018年7月29日日曜日

スズキ歴史館への道



 浜松とは不思議な町である。
 なにしろ、スズキの本社があり、歴史館があるからだ。
 さらに、ホンダの本社があり、ヤマハの本社まである。
 そして、名古屋と東京の中間にあるのだ。

 普通はどっちに吸収されるか、なにかしてしまうものであり、このような中間地点に、浜松という町が存在することは特異なことである。

 今回はイエネコカメラの店長といっしょに見に行ってきた。

   LeicaM240+ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 スズキは、自動車、二輪車メーカーになる前は自動織機を作っていたとのこと。
 このあたりはトヨタも同じである。
 そして、ある意味それは当然のことであり、戦前の日本で輸出産業といえば繊維産業だったからである。
 当然、輸出品であるから、輸出先に買ってもらえる内容=高品質であることが求められる。
 高品質=その品質で大量生産できるノウハウがある、といえる。
 一品ものでは意味がないからだ。特に繊維なので、数作ってなんぼである。
 そうしたボックボーンのある会社が、自動車産業に対応できた。
 何のバックボーンもないホンダは・・・なんで上手くいったんでしょうね・・・?

   LeicaM240+ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 これがスズキの最初の二輪車。
 スズキは二輪車から始めて、途中から四輪製造に向かった。
 このあたりは、ホンダと同じである。
 ほんとは四輪をやりたかったらしいが、戦争が始まってしまって時間切れに。
 トヨタは間に合った。
 そして、戦後に作ったのがこのパワーフリー号である。

   LeicaM240+ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 ちなみに、この自転車もどきが作られたのは、社長が自転車で釣りに行くとき逆風が吹いて前に進めず、最後に転倒したためである。
 エンジン付きの自転車があったら、こんなことにはならないと思ったとのこと。
 どうも後付臭いが、とにかくこれがクラッチレバーである。

   X-T1+C Sonnar T* 1.5/50 ZM



 これがエンジン。空冷・単気筒。

   X-T1+C Sonnar T* 1.5/50 ZM


 ギアレバー・・・ハーレーっぽい配置である。

   X-T1+C Sonnar T* 1.5/50 ZM


 燃料タンクだ。クラッチとエンジンとギアレバーと燃料タンクが揃っている。
 これは自転車に見えるが、間違いなくバイクであろう。

   X-T1+C Sonnar T* 1.5/50 ZM


 よくわからんが、飾り。
 しっぽがあるところを見ると魚らしい。
 こういうところで手抜きをしないのがスズキのいいところだ。

   X-T1+C Sonnar T* 1.5/50 ZM



 平日だけあって、空いている。
 たまに外国人の団体が通るが、制服を着ているところからして、海外のスズキ社員の方々と思われる。

   LeicaM240+ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.




 二輪以外にも四輪の展示がある。
 これはスズキが最初に作った四輪車。スズライト。
 箱根が越えられなくてマフラーを外したなんとか箱根を越えて東京まで自走したらしい。

   LeicaM240+ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 これはホンダのカ・・・・
 ではなく、モペット。

   LeicaM240+ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 一番奥のウルフに、イエネコカメラの店長は憧れているとのこと。

   LeicaM240+ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 50ccの競技用バイク。
 針金のような細い車体である。

   LeicaM240+ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 一枚目にもあったカタナ。
 こちらは試乗できない。
 カタナは250ccから1,100ccまでバリエーション豊富だが、展示機は1,100ccのカタナのみである。

   LeicaM240+ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 これはGAG、50ccフルカウルバイクである。
 かなり珍しいバイクなので博物館行き。

   LeicaM240+ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 これも博物館行きの珍しいバイク。
 インパルスXである。
 赤いサイドが東京タワーを模しており、正面の開口部は神社の鳥居をイメージしている。
 もちろん、イメージしたのは外国のデザイナーである。
 ふざけた話だが、こうして今見てみると、悪くない。いや、いい。

   LeicaM240+ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 チョイノリ。
 ほんとうにそういう名前なのだから仕方がない。
 なお、このチョイノリ、自転車よりも安い。
 そして、スズキにとって意義深いバイクらしく、扱いとしてはカタナか、隼に近い豪華な展示となっている。

   LeicaM240+ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 トマトのように見えるが、これはスイフトだ。

   LeicaM240+ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.



 3階が歴史館となっており、2階は工場の生産工程について展示を行っている。

   LeicaM240+ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.


 今日はこんなところで。




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