坂口安吾からまた引用である。
「見たところのスマートだけでは、真に美なる物とはなり得ない。
すべては、実質の問題だ。美しさのための美しさは素直でなく、結局、本当の物ではないのである。
要するに、空虚なのだ。
そうして、空虚なものは、その真実のものによって人を打つことは決してなく、
詮ずるところ、有っても無くても構わない代物である。」
(坂口安吾 日本文化私観 1943)
畢竟、私の写真もあってもなくても構わない代物であろう。
アベノン (L)28mm F3.5
あっても無くても構わない極めて、極めて私的なものである。
アベノン (L)28mm F3.5
どうやったら、私の写真に実質の美が伴うのか考える。
何をどうしたら止むに止まれぬ必要性が、魂の叫びが篭ったものになるか考える。
こうしなければ居ても立っても居られないほど私はこれを撮りたかったのかなと。
家に買って、PCのモニターの前でこの写真を現像している時に、そういうことを考えて処理している。
たぶん、きっと、そうだったのか・・・本当に撮る必要があったのか。
結局、考える前にシャッターを切っているのである。
私はアホなのだ。
アベノン (L)28mm F3.5
今日はこんなところで
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