さて、北京旅行である。
なぜ北京なのか、理由は後述するがとにかく北京である。
どうせ、大した理由ではないのだ。
出発は中部新国際空港セントレアから。
セントレアまでは車で移動である。駐車料金は6,000円にもなる。
が、4日後にクタクタの体とトランクケースを引きずってバスと電車でおうちに帰ることを考えるとまだ安いと思える。
実際、安い。
LeicaM240+ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.
そして、離陸。名も読めない(嘘、たぶん四日市市)が流れ行く。
LeicaM240+ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.
到着。フライトは3時間ぐらい。
飛行機はエアチャイナである。中国の航空機会社である。だから、どーだーこーだってことはない。
至って普通の客室サービスであった。
これで駄目っていうなら、大抵の航空機会社は駄目だろう。
LeicaM240+ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.
さて、北京国際空港であるが、これがとてつもなく大きい。
どのくらい大きいかというと入国審査まで電車で移動するぐらい広いのだ。
空港の中を電車で移動しなければならないほど広い。
ミニチュアみたいな電車かと思ったら、ガチの電車である。
で、空港ターミナルにたどり着くわけだが、これもまた広い。
LeicaM240+ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.
なんか、入国審査前にいたのだが、こいつは何者だろうか?何かの罰ゲームだろうか。
こんな罰ゲームを受けなくてはならんとは、じゃんけんで100回連続で負けたんだろうか?
LeicaM240+ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.
ちなみに、入国審査はさっさと済ませて、地下鉄でホテルに向かうとしよう。
空港から直接、地下鉄が出ているのである。
北京オリンピックに備えて整備されたもので、綺麗で清潔だ。
LeicaM240+ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.
ただし、本日の湿度は98%で、気温は33度だ。
LeicaM240+ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.
駅でICカードを買って、クーラーの効いた地下鉄に飛び乗る。
車窓より、中国的な畑が見えて大興奮である。とうもろこし畑だ。
おお、中国っぽいぞ!
LeicaM240+ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.
で、降りた駅がここだ。
LeicaM240+ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.
まわりは、モダンな超高層ビルがにょきにょき立っている。
LeicaM240+ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.
周りをみても、どえりゃ近代的な町である。
LeicaM240+ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.
まぁ、三輪自動車が走っているのはご愛嬌だろう。みりゃ分かるがノーヘルだ。
LeicaM240+ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.
そして、大量の自転車。
ちなみにこれ殆どがレンタルサイクルである。スマホでピピッと操作して料金を払えば使えるようだ。
私は北京の交通事情がかなりスリリングなので怖くて使っていない。
LeicaM240+ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.
さて、ここまで順調に来たように思えるだろう。
さにあらず。
実は地下鉄一駅分、手前に降りていたのである。乗り換えするところで下りていたのだ。
途中で気がついたのだが、「地下鉄ひと駅分歩くぐらいどってことない」と考えて、歩くことにしたのだ。
それが間違いだった。
名古屋の地下鉄一駅なら、歩いて15分かそこらだろう。栄~矢場町ならそのぐらいだ。
だが、北京の地下鉄一駅というのは歩いて30~40分はかかるのだ。
大陸国家の鉄道一駅を舐めていた。
ちなみに本日の湿度は98%で、気温は33度だ。
地獄を見た。
なお、写真の奥に見える白いビルが今回のホテルである。
ホテルは、北京亮馬河飯店である。至ってふつーのホテル。
チェックインもスムーズに終わりました。部屋も普通。
可もなければ不可もなし。香港で止まったホテルと同程度である。
3泊で27,600円の朝食付き。
これぐらいの値段にしておけば、北京ではふつーのホテルに泊まれる。もっと安いところもあったのだが、トラブってホテルで疲労したくないのでパス。
LeicaM240+ELMARIT-M F2.8/28mm ASPH.
荷物を置いて、さっそく天安門広場へ繰り出す。
天安門広場へは地下鉄でいける。
ちなみにホテルの最寄りの駅から天安門広場の地下鉄までは、各駅停車の地下鉄で30~40分ほどかかる。
名古屋の地下鉄なら、黒川から名古屋港まで行けるレベルで、実際にそのぐらい遠い。
さらに30分ぐらい炎天下で手荷物検査の並ぶのだ。
LeicaM240+Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Aspherical III
で、天安門がどーんとある。
LeicaM240+Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Aspherical III
見りゃ分かるが、観光客だらけだ。
この写真は天安門の毛沢東肖像画を正面に立って撮影した。
15mmの超広角レンズをつかって、やっとこのレベルだ。
ちなみに、振り向くとこんな感じ
天安門広場だ。数々の歴史的な事件の舞台となった。
これも凄まじく広い。
名古屋で例えるなら県庁から、栄までずっと広場だろうか。
久屋大通公園が何個入るだろうか。
左手が博物館、右手は議事堂?らしい。
LeicaM240+Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Aspherical III
天安門を潜ろうぜ!
LeicaM240+Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Aspherical III
予備の機材で、FUJIFILM X-T1&XF35mm F2 R WRを持ち込んでいたのである。
ちなみに、この肖像が高さは6mぐらいだ。
じっと見ていると、たとえ僅かでも髪の毛があった方がマシだと思えてくる。
完全になくなると・・・アレだ。フルシチョフ?
それはさておき、毛沢東。
この人は立志の人であることは確定的に明らかである。
何しろ富農の子であるという以外、特に後ろ盾も何もない人間が、中華大陸のトップに成り上がったのである。
三国志でいけば、劉備ポジだろう。
ちなみに本人は戦時中に日本軍、国民党軍(蒋介石)、自分で三国志やってるつもりだったそうである。もちろん、自分は劉備のつもりで。
そして、勝ってしまうのである。
FUJIFILM X-T1&XF35mm F2 R WR
天安門をくぐって振り返る。後ろは割りとツルンとしている。
だれも気に留めないからいいのか。
LeicaM240+Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Aspherical III
で、天安門の次にもまた、でっかい門がある。端門という。
一つ誤解していたんですが、天安門のような門で、一つじゃなくて、5つあるんですね。
天安門広場っていうから、門は天安門一つだけだとずっと思っていました。はい。
あの巨大な門が5つもあるんです。
ちなみにここは、世界第2の経済大国の首都のど真ん中です。
土地が余ってる国はいいなぁ。
LeicaM240+Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Aspherical III
ちなみに、ここの広場も公園になっていて、売店があって飲み食いができる。
FUJIFILM X-T1&XF35mm F2 R WR
端門を潜ろうぜ!
LeicaM240+Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Aspherical III
ちなみに、ぜんぶ地面は石で出来ている。
時の皇帝の意思によって、遠くの山から切り出された巨石が莫大な労力を経て、ここに石を並べている。
はい。ご苦労様。
FUJIFILM X-T1&XF35mm F2 R WR
端門を後ろから。
ツルンとしていてそっけない。いいのか?
LeicaM240+Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Aspherical III
彼方に見えるのが、午門。あそこから向こうが故宮博物館である。
で、そこに入るためのチケットセンターが端門をくぐってすぐのところにある。
あるんですよ。目に写っていたし、写真にも撮っていたんですよ。
でも、これが何なのか、その時はわからなかったんです。
FUJIFILM X-T1&XF35mm F2 R WR
で、午門まで来て、チケットがなくて慌ててチケット売り場を探すけど、見つからない。
ええ、見つからないのです。
入り口の直ぐそばにあるって思っていましてね。
ネット検索しても直ぐそばにあるっぽい書き方をしているので、午門の傍をウロウロするが見つからない。
そうです。大陸国家のすぐ傍ってのは、日本人のだいぶ遠いって理解するべきでした。
はい。チケットありません。故宮博物館には入れませんでした。
何やってんでしょうね。私は。
LeicaM240+Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Aspherical III
まぁ、いいや。
時刻は5時前なので、どのみち入ってもすぐ出る羽目になります。
それよか他を当たってみようぞ。
というわけで、中山公園へ行く。中山=孫文のことです。
FUJIFILM X-T1&XF35mm F2 R WR
中は柳が揺れるふつーの中国風公園である。
LeicaM240+Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Aspherical III
おばちゃんとおじちゃんが地面に紙を並べている。なんだ?これ?求人か?
LeicaM240+Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Aspherical III
気になったので撮影して拡大してみる。
えーっと、これは、アレだ。スペックシートですよ。人間の。
FUJIFILM X-T1&XF35mm F2 R WR
要するにですね。おじちゃんとおばちゃんが、結婚仲介やってるというわけです。
スペック書いた紙を地面に置いておいて、これはと思ったら仲人する。
すげぇな。
ふつうにすげーよ。なんじゃこりゃ?
アナログだ。人力だ。婚活サイトなんか目じゃねぇな。これ。
こうやって出会いを探すのか、この国では。
そうやって10億人も人を増やしたのか。
FUJIFILM X-T1&XF35mm F2 R WR
まぁ、それはさておき。中山先生である。
ちなみに、中山というのは諱である。
中国には本名で相手を呼ぶのが失礼という文化が割と最近まで残っており、諱を定めて日常生活はそちらを使うということをやっていた。
孫文=中山である。
孫文のことをそのまま孫文っていうのは失礼な行為であるので、あちらでは注意を要する。
ちなみに、諱文化は日本にもあり戦国時代は諱だらけである。
あなたがもしタイムスリップして戦国時代に行って、織田信長にあっても絶対に信長と呼んではいけない。
ぶっ殺されても仕方がないほど失礼な行為だからである。
尾張時代の織田信長を呼ぶときは、上総介(かずさのすけ)様と呼びましょう。
FUJIFILM X-T1&XF35mm F2 R WR
で、中山公園を抜けて天安門広場に戻ってきました。
これは人民大会堂。国会議事堂みたいもんですね。
ひたすら歩いて広場を横切る。遠くに見えるのだが、天安門。
手前の石のモニュメントが人民英雄紀念碑である。
写真だと小さくみえるかもしれないが、このモニュメントも軽く10m超える巨大なものである。
フランスにあるコンコルド広場の真似したものらしい。
LeicaM240+Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Aspherical III
ちなみに天安門の対面にあるのが、毛主席紀念堂だ。この配置だけで、いかに毛沢東が中国で特別なポジにあるかが分かる。
LeicaM240+Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Aspherical III
その毛主席紀念堂の向こうにも巨大な門が二つあるのです。
はい。あのデカイ天安門と似たような門がまだ二つも。
そりゃーねぇよ。
こういう巨大建造物ってのはそれだけ人間を萎縮させる効果がある。
日本では大阪城を造った豊臣秀吉がよく多用した心理操作だ。
圧倒的に巨大な建造物を造って見せつけることで、各地の大名を震え上がらせ、こいつには勝てないとビビらせるのである。
大きい、広い、人工物はそれだけで力を誇示し、他者を圧倒するのである。
実際、私はビビった。
こりゃ、勝てん。少なくとも、この国と戦うのは賢いとは言えないと思いました。
で、そういう国と戦って勝っちゃったのが日清戦争でありまして。
ハリボテじゃねーかと、ビビっていた欧米列強は手のひらクルーして中国の植民地化を進めていくのです。
LeicaM240+Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Aspherical III
手前の門をくぐって、天安門広場を切り上げることにしました。
LeicaM240+Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Aspherical III
ちなみに、この門の足元にこういうプレートがあります。
これが中国の街路の基準らしく、日本で言えば日本橋みたいなものだろうか。
ここが0mで、ここから距離を計測しているようです。
LeicaM240+Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Aspherical III
今日はこんなところで
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