2016年3月31日木曜日

3月最後の日


 明日から4月である。
 今日が金曜日ならいいのに。

 
   LEICA SUMMICRON-M f2/50mm





 今日はこんなところで

2016年3月19日土曜日

神々の山嶺・・・神は死んだ。


 シネマ!シネマ!シネマ!
 
 ということで、友人の汎猫氏と夢枕獏の傑作山岳小説「神々の山嶺」の映画を見た。

 原作小説は見ていない。
 漫画は見たがリアルタリムではなく文庫版である。
 漫画化においては「孤独のグルメ」を描く谷口ジローが作画を担当した。
 
 谷口ジローの筆力を以って漫画化された「神々の山嶺」は第5回文化庁メディア芸術祭マンガ部門・優秀賞を受賞している。
 谷口ジロー作品の傑作の中の傑作の一つであろう。
 
 映画の感想は後ほど・・・


 近所のバス停から名古屋駅直行バスに乗って、ミッドランドスクエアへ向かう。
 雨上がりの枯れた雑草も、その内に緑に変わるであろう。 

   MS-OPTICAL APOQUALIA 35mmF1.4 + M240



 雨は止んでいた。
 しっとりした空気も温かい。春ですな。

   MS-OPTICAL APOQUALIA 35mmF1.4 + M240



 やけにナウいガリバーだ。

   MS-OPTICAL APOQUALIA 35mmF1.4 + M240



 汎猫氏と待ち合わせて映画館に向かおう。

   MS-OPTICAL APOQUALIA 35mmF1.4 + M240



 その前に鳩を撮る。

   MS-OPTICAL APOQUALIA 35mmF1.4 + M240



 鳩です。
 綺麗に並んでいるが、やはり上のが偉いのだろうか?

   MS-OPTICAL APOQUALIA 35mmF1.4 + M240


 さて、この後、汎猫氏と合流して映画を見たわけだが・・・
 はっきりと言って退屈な映画であった。
 原作から映画に改変するために、登場人物のキャラクターをいじりすぎである。
 2時間では描ききれないのは仕方がないが、改変の仕方が非常にマズイ。

 そもそも、神々の山嶺の主人公は、孤独な天才クライマー「羽生 丈二」である。
 羽生は社会性が奈落のように欠落しており、日本ではまともな生活も、職も得ることができず、それどころかネパールに不法滞在し、無許可で登山するので完全な犯罪者である。
 アウトローの中のアウトローであるが、羽生は粗雑な無法者ではない。

 それどころか、少年のように傷つき易く純粋な一面を持つ。
 羽生は純粋な登山家であるがゆえに、それ以外の全てを犠牲にすることができる。
 山をやるために、仕事を捨て、女を捨て、子供と妻を捨て、最後には命まで捨て、山に挑む。
 羽生は誰にも理解されない山への激情の持ち主であり、そうであるがゆえに孤立し、孤独の果てに”まともな人生”を破棄して、全てをエヴェレスト冬季南西壁無酸素単独登山という、前人未踏の偉業に捧げる。
 それが物語の背骨であり、第二主人公の「深町 誠」がそれを見届ける形で展開する。 

 そういうストイックな修羅の求道者である羽生が全然、描ききれていない。
 であるがゆえに、話が盛り上がらない。
 平凡な生活を送り、日々の生活に汲々とする普通人である観客が・・・それを守るためにアレコレ苦労している観客が、そうしたものを自ら投げ捨て、一顧だにもせず、山岳登山という常人には理解しがたい価値観に人生と命を捧げる羽生に痺れてくれないといけないのだ。 

 そのために、漫画版では話の前半に、延々と羽生がこれまで人生で捨ててきたものを描く。
 これでもかというぐらいに羽生の社会不適合者っぷりを描く。
 同時に、羽生の超人的な登山技術を描いて、読者をメロメロにしてくれる。
 そうした積み重ねの上に、エヴェレスト登山のとき羽生の行動や選択に熱い重みが帯びてくるのだが、映画ではそうした羽生の過去は10分かそこらで終わってしまう。
 いや、それじゃなんも分からんだろと。
 で、漫画版では殆ど描写されない、どうでもいいことに10分も、20分も使ってしまうのだ。
 これでは盛り上がりようがないじゃないか。
 
 第二の主人公の深町は、なんか妙な熱血漢というか濁った感じのキャラになっている。
 あんたは見届け役なんだから、もっとさっぱりとした透明感あるキャラじゃないと駄目なんだが、尺の都合か知らんが、キャラが違いすぎて違和感しかない。
 原作で、深町のポジは変遷がある。
 最初はセンセーショナルな記事を書きたいが故の出歯亀であり、情報収集を重ねることで羽生への人間的な興味に移り、最後は羽生の偉業を間近で見て、それを伝えたいという伝道者的なポジへ昇華されるのが、映画では最初から最後まで金のためにやっているようにしか見えないのだ。
 いや、そんなキャラ付いらねーから。
 原作では、深町は金に汲々とするシーンなんて全然無いのだ。
 それが借金がどうのこうのと、キャラが濁るだけである。
  
 岸 涼子もキャラが違っているし、原作では絶対に言わないようなセリフいうし、何のために存在しているのか全然分からない。
 岸は現在では、山に向かって文句言うような人物では絶対ないのだ。
 命をかけた愚行(エヴェレスト登山)に向かう男に、行ってもいいのよと送り出す人物なのだ。

 だが、映画では深町が死にかけると、急に訳のわからん命は大事~的な甘っちょろい被害者的な、なんというか口にするにも憚るような腐ったセリフを羽生が人生を捧げて挑んだエヴェレストに向かって吐きかけて、大いに幻滅させてくれる。

 いろいろ語ってみたが、とにかくいろいろ駄目である。
 笑うしかない。

 笑って見上げた空は青かったよ。
 ああいう酷いものを見ると何か青いものが見たくなる。

   MS-OPTICAL APOQUALIA 35mmF1.4 + M240



 写真を撮りながらイエネコカメラへ向かう。

   MS-OPTICAL APOQUALIA 35mmF1.4 + M240



 映画の悪口を言い合いながら昼飯を食べた。
 APOQUALIAは距離計連動しないが近接最短55cmであり、テーブルフォトもこなせる。

   MS-OPTICAL APOQUALIA 35mmF1.4 + M240




 走れ~走れ~はたらくくるーまー!
 黄色い救急車もカモンベイビー!
 春だから。

   MS-OPTICAL APOQUALIA 35mmF1.4 + M240



 鏡の中で踊りませんか。
 踊れませんな。

   MS-OPTICAL APOQUALIA 35mmF1.4 + M240



 いつも職場に向かう道を歩いてイエネコカメラへ向かう。

   MS-OPTICAL APOQUALIA 35mmF1.4 + M240



 桜も咲きかけてますな。
 でも、まだちょっと早いと思う。

   MS-OPTICAL APOQUALIA 35mmF1.4 + M240



 イエネコカメラにてルートビアを飲んで、口直しに漫画版神々の山嶺を読む。
 ルートビアというのは薬みたいなコーラのことです。

   MS-OPTICAL APOQUALIA 35mmF1.4 + M240



 さて、帰るか。
 逆光でもF5.6、SS750。ISO200。

   MS-OPTICAL APOQUALIA 35mmF1.4 + M240


 今日はこんなところで




 

2016年3月13日日曜日

マラソン


 名古屋でマラソンがあった。
 ところで、マラソンの語源だが、ギリシアのマラトンという地名が元ネタらしい。
 マラトンでギリシア軍が勝利し、その情報を40kmぐらい離れたアテネに届けるために兵士が走ったことがマラソンの始まりである。

 なお、情報を伝えると兵士は疲労で絶命したそうな。
 死ぬほど嬉しかったに違いない。
 だが、何も死ぬことはあるまい。

 
   MONOLTA MD MACRO ROKKOR 50mmF3.5 + X-T1


 春麗ら
 走って転んで、立ち上がる。

   MONOLTA MD MACRO ROKKOR 50mmF3.5 + X-T1



 そろそろ桜も咲きかける。
 マクロレンズなので、寄って撮れる。APS機につけると75mmマクロレンズになりにけり。

   MONOLTA MD MACRO ROKKOR 50mmF3.5 + X-T1



 咲いた咲いたチューリップの花が。
 喜びに満ちた季節だが、どうにも気分が優れない。花粉症ってわけではない。

   MONOLTA MD MACRO ROKKOR 50mmF3.5 + X-T1



 新しい季節に、何の希望も見いだせないのは、悲しいのか、それとも虚しいだけか。
 美しい花を見て、そんなことを考えるのなんて末期か。
 これではいかんと思いつつ、努力の仕方が分からない。
 そもそも何のために努力するのかも知れない。

   MONOLTA MD MACRO ROKKOR 50mmF3.5 + X-T1


 
 イエネコカメラに到着。
 臨時に茶店が開いていた。屋号は彩雲。帝国海軍の艦上偵察機とは特に関係はない。

   MONOLTA MD MACRO ROKKOR 50mmF3.5 + X-T1


 
 茶葉。ところで、茶葉とはちゃばと呼ぶのか、ちゃようと呼ぶのか、どちらだろう。

   MONOLTA MD MACRO ROKKOR 50mmF3.5 + X-T1



 なお、茶は中国式である。中国で茶の資格を撮った方が技を披露してくれる。
 一種の独特の気配があり、所作には実に趣深い。

   MONOLTA MD MACRO ROKKOR 50mmF3.5 + X-T1


 中国式の茶である。
 茶葉を発酵させることで香りを深めている。
 日本茶は茶葉を焙煎してしまうので、発酵が止まってしまうので時間経過で劣化するが中国式は天日で干すに止め、発酵を継続させるそうな。

   MONOLTA MD MACRO ROKKOR 50mmF3.5 + X-T1



 器には特に拘りはない。

   MONOLTA MD MACRO ROKKOR 50mmF3.5 + X-T1



 近接最短で。貧者のニコン

   MONOLTA MD MACRO ROKKOR 50mmF3.5 + X-T1



 LeicaM7とSummilux 50mm/f1.4 ASPH
 LeicaM240とAPO-Summicron 50mm/f2
 α7RMk2とRolleiPlanar 80mm F2.8 HFT
 の3刀流。
 これだけで200万円を超える狂気の沙汰である。

   MONOLTA MD MACRO ROKKOR 50mmF3.5 + X-T1


 イエネコカメラの窓辺はいつ見ても美しい

   MONOLTA MD MACRO ROKKOR 50mmF3.5 + X-T1



 現在はデジタルのペンが頑張っている。
 これはそのご先祖様

   MONOLTA MD MACRO ROKKOR 50mmF3.5 + X-T1


 MRメーター付きLeicaM3
 イエネコカメラの店主の私物である。こちらもなかなか狂気が深まってきたなぁ

   MONOLTA MD MACRO ROKKOR 50mmF3.5 + X-T1




 今日はこんなところで



2016年3月12日土曜日

春の海、略して春海


 タイトルに特に意味はない。
 春海ではなく、写真の舞台は内海である。
 トンネルを抜けると雪とかは無いが、春は来ているようだ。
 これで雪などあった日には異常気象である。

   Carl Zeiss Biogon T* 2/35 ZM + X-T1



 耳を澄ますとものすごく蜂の羽音が煩い。
 ミツバチが飛び出すとそれをエサにする他の昆虫も動きだす。

   Carl Zeiss Biogon T* 2/35 ZM + X-T1


 
 Carl Zeiss Biogon T* 2/35 ZMとAPS機を組みわせると画角がおよそ50mmになる。
 意外と悪くない。
 スラっとシャープで癖がなく気持ちいい色になる。

   Carl Zeiss Biogon T* 2/35 ZM + X-T1


 
 農協廃墟を発見した。

   Carl Zeiss Biogon T* 2/35 ZM + X-T1



 打ち捨てられて大分経つようだ。

   Carl Zeiss Biogon T* 2/35 ZM + X-T1



 紀文を発見。
 いいきぶん。たぶん。きっと。もしかすると。メイビー

   Carl Zeiss Biogon T* 2/35 ZM + X-T1



 温かい陽気だが、風はちと冷たい。世間のようだ。

   Carl Zeiss Biogon T* 2/35 ZM + X-T1



 静かな街で、人の通りがない。
 だが、たまに人の姿を見て、この街にもきちんと人間の生活があることが分かる。

   Carl Zeiss Biogon T* 2/35 ZM + X-T1



 ズミクロンとは違う平均的なシャープネスである。
 これがズミクロン35mmだともっとシリアスな感じになるはず。使ったことがないので分からんが。

   Carl Zeiss Biogon T* 2/35 ZM + X-T1



 さすがに海の家はどこもやってない。

   Carl Zeiss Biogon T* 2/35 ZM + X-T1


 
 ここも夏になると海水浴で賑わうが、今は春だ。誰もいない。

   Carl Zeiss Biogon T* 2/35 ZM + X-T1



 春の海と書いて春海。夏の海と書いて夏美。だが、秋海というのは聞いたことがない。
 誰でもいいので、秋海さんという方がいたらご連絡ください。
 クラゲを拾ったので差し上げます。

   Carl Zeiss Biogon T* 2/35 ZM + X-T1


 
 白犬である。
 種類は知らぬ。紐はないので、これ以上接近すると噛みつかれる恐れがあった。
 この写真は命の危険を犯して撮影された貴重なワンショットではない。

   Carl Zeiss Biogon T* 2/35 ZM + X-T1



 木の電信柱。
 20年ぐらい前は、実家の前の電信柱もこれだった気がする。
 ちなみに、電信柱と電柱は全く別物である。見た目は同じだが。

   Carl Zeiss Biogon T* 2/35 ZM + X-T1



 そんなことはネコでも知っている。はずだ。

   Carl Zeiss Biogon T* 2/35 ZM + X-T1


 ドラム缶でも知っているかもしれない。ごめんなさい。嘘です。

   Carl Zeiss Biogon T* 2/35 ZM + X-T1



 廃墟にも春は来るだろうか。
 来るものは拒まずという精神を大事にしたい。

   Carl Zeiss Biogon T* 2/35 ZM + X-T1



 視線を感じる。
 誰かに見られている気がするが、きっと気のせいだ。

   Carl Zeiss Biogon T* 2/35 ZM + X-T1


 そうですよね?お猫様。海辺の街なせいか、ネコを多く見かける。

   Carl Zeiss Biogon T* 2/35 ZM + X-T1



 幾つかの理由により高架下で立っていることを余儀なくされている。
 止む得なく立たされている彼らだが、あまり不満はないようだ。

   Carl Zeiss Biogon T* 2/35 ZM + X-T1


 思った以上に、ビオゴン35mmがよくて困る。これを売って、ズミルックス50mm買おうと思っていたのだが、手放しづらくなる。

   Carl Zeiss Biogon T* 2/35 ZM + X-T1


 深窓の令嬢とかいうものがあるあらしい。
 割窓の令嬢というのはどうだろうか?ただの貧乏人なわけだが。

   Carl Zeiss Biogon T* 2/35 ZM + X-T1


 空き缶はリサイクルに。

   Carl Zeiss Biogon T* 2/35 ZM + X-T1


 もう一度いうけれど、空き缶はリサイクルに。

   Carl Zeiss Biogon T* 2/35 ZM + X-T1

 
 今日はこんなところで