2015年11月29日日曜日

京都旅情編 その3


 京都旅行編もこれが最後である。
 旅先で目先を変えて撮るのも一興だが、撮りすぎて後の始末に困るという。
 
 さて、伏見稲荷である。
 日本三大稲荷のトップスター。
 三大稲荷のうち他2名は俺の右に出るものはいないが、左にずらっといるというどんぐりの背比べ状態なので無視していい。
 ちなみに、愛知県民としては豊川稲荷を推したいところだ。

 なお、東海では、日本三大稲荷は伏見稲荷、豊川稲荷、千代保稲荷と思っている人がいるが、
 大きな稲荷は最上稲荷や、竹駒稲荷など他県に幾らでもあるので注意。



 さすが、トップスタァなので、ラスボス感満載である。

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2



 なお、伏見稲荷2015年の外国人観光客人気スポットNo1となっている。
 八坂神社も相当に外人が多いが、ここも異国と言っていいレベルで外人が多い。 

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2



 さて、伏見稲荷といえば、千本社と言いたいところだが、見てのとおりひとだらけ。

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2


 どこに行っても人がいる。

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2


 要するにですね。なんか神秘的なものと遭遇することなんてありえないと申し上げましょうか。
 化けて何かが出る要素なんて皆無なんですよ。
 人ばっかり、しかも外国人ばっかりで会談なんて出る幕がない。

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2



 こうやって人がいないタイミングを待つのに、10~20分かかるのもザラでして。
 街中で人が切れるタイミングを待つよりも時間がかかるという。

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2

 

 というわけで、一見神秘的に見えるが、それはカメラマンの辛抱による努力の成果です。
 人がいない時間ってあるのだろうか?

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2



 不気味だけれども、商売にご利益があるってことで。
 この社も石碑も「銭儲けあんじょうたのみまっせ」という人間の欲の表れである。

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2



 よって、何ら脅威ではありません。

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2


 少しも怖くありません。
 アンダー気味にとっているだけです。

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2



 何か出そうとか、怖いと思ったら、それは錯覚です。
 撮っている人の後ろには、英語でぺらぺら楽しそうにお喋りしているおっさんがいますw

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2



 さすがに人多すぎ。
 ちょっと休憩して日が暮れるのを待ちましょう。
 ちなみに、50m間隔ぐらいでお茶屋さんがあるので、全く飲食には困りません。
 だが閉店は16時ぐらいだがな。
 雨振りの平日ならそんなものか。

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2



 日が暮れるのを待っても、人が切れないので諦めて切れるタイミングを見て、シャッターを切る。

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2


 
 ちなみに、ライトアップとは一切ありません。街灯はありますが、実用本位。

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2



 頂上にも小さな社がある程度。
 雨がざんざん振ってきて、持っていた折り畳み傘はロストワールドw
 走って帰りましたw

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2


  京はこんなところで





2015年11月27日金曜日

京都旅情編 その2



 さて、鴨川である。
 日が暮れると微妙な等間隔でカップルが川べりに並ぶ例の川だ。
 白河法皇という平安院政の大政治家も加茂川と賽の目はどうにもならねぇと匙を投げる例の川でもある。
 昔はやんちゃだったらしいが、今は割りと大人しいようです。
 至って普通の川だが、オオサンショウウオなどが棲んでいるらしい。


   LEICA SUMMICRON 50mm f/2


 大都市に流れる川の割りには綺麗。
 これに比べたら堀川やら、黒川は小便壷のようなものですな。


    LEICA SUMMICRON 50mm f/2



 北野天満宮から、バスで八坂神社に乗り付ける。
 由緒来歴などは各々で検索されたし。
 観光名所だけあって綺麗にしてある。これは西楼門で、重要文化財だ。

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2



 西楼門を潜って振り返るとこんな感じ。
 ここも北京や上海のように中国語だらけである。

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2


   さて、八坂神社は別称祇園社と言い、神社の前に祇園の歓楽街が広がる。
 こんな小道を一本向けるとそこには何があると思いますか?

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2


 こういう感じのカオスです。

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2


 いや、ほんとに名古屋の栄錦3丁目を10倍に広げて、10倍煮詰めたような混沌である。
 名古屋の歓楽街なんて、祇園に比べたら田舎のスナックみたいなものだ。
 この向こうに何がありますか?

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2


 こういう風景が広がっているのである。
 スナックに風俗店、飲み屋、いろいろあるが、流石に静まり返っている。
 途方も無く上品に体裁を整えているので余計に無茶苦茶具合が強調されてカオスが増している。

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2


 もう滅茶苦茶である。
 滅茶苦茶なのに京都的なすました体裁を整えることに腐心しているところが実に俗悪でよい。

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2


 ちなみに、祇園というは仏教用語で、正確には祇園精舎という。
 仏陀が説法をした寺院のことだ。
 八坂神社も元は祇園神社と言っていたが、明治政府が廃仏毀釈とかいうイミフな宗教弾圧政策で今の名前になりました。
 いやぁ、2000年代に明治政府が無くってよかった。
 バーミヤンの大仏を吹っ飛ばしたタリバン並みの蛮行である。

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2



 舞妓さんはいないかなーと探してみたが、撮れたのはこの程度。
 平日昼間なんですよ。


   LEICA SUMMICRON 50mm f/2


 ちなみに祇園の程近くに京都ライカ店がある。
 古民家を改装した店舗で品よく纏まっている。これを見ることがこの旅の目的に一つであったりする。
 何か記念に買ってかろうとかと思ったが、値札を見て断念する。
 局地的に物価が高くなったようだ。


   LEICA SUMMICRON 50mm f/2


  さて、これからどうするか・・・
 あとの予定地は伏見稲荷であるが、結構距離がある。
 だが、歩こう。
 歩かなければ分からぬこともある。とくに写真ってのは足で稼ぐものだ。

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2



 さすが京都、意味が消失して奇異に写るほど古いものがあちらこちらに残っている。

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2



 何なのだろう?この建物?

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2



 入り口はこれである。
 天才とか、看板に掲げていいものか。
 あとで思い出して布団の中でもだえ苦しむことにならなければいいが。

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2



 田中呉服店。そのまんまだが、もはや笑ってしまうほどにそのまんま。

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2



 細い路地も、そのまんま残っている。

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2



 もやしとあるが、もちろん安くて栄養たっぷりで、焼きソバによくあう例の野菜ではない。

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2


 あっちこっちに古物が転がっていて楽しい。
 観光資源にならないような古物までちゃんと残ってる。

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2


 まぁ、人間って奴が一番古臭くて、ギリシャローマの時代から何も変わっていないビンテージ品なんだけどさ。

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2


 それにしたって面白い街だ。

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2



 今日はこんなところで




2015年11月25日水曜日

京都旅情編


 さて、京都である。
 たった40分で名古屋から京都についてしまった。
 新幹線では旅情もへったくれもないが、車や在来線でひーこら言いたいと思わないので、これでよし。
 全ては実質なのである。私達の生活に実質が伴っていればそれでいいのだ。
 坂口安吾もそう言っている。
 

 で、北野天満宮が目の前にある。
 しかも今日は天神様の日である。
 この神社が祭っているのは、左遷されて北九州に送られたとある学者高級貴族の御霊である。
 なんでも拝むと頭が良くなるらしいが、30過ぎたおっさんにも効力があるのはか不明だ。
 
 しかし、粗略に扱うと鉄風雷火の限りをつくして相手を呪うそうなので性質が悪い。
 最近の漫画のキャラクターにもこんな奴はいない。


   LEICA SUMMICRON 50mm f/2


 山門を潜って振り返るとこんな感じ。
 かなりの賑わいである。
 ちなみに今日は平日の昼間だ。

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2


 
 本殿はこちらです。
 さすがに莫大な数の観光客が来るだけあって、隅々まで手入れされている。

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2



 先ほど拝むと頭がよくなると書いていたが、ご利益はそれ以外にもあるので安心されたい。
 それにしても、日本人は神様が好きだ。
 無自覚な原理主義者とでも言うべきか。
 日本人は宗教に寛容というが、それは嘘なので信じてはいけない。
 廃仏毀釈やら隠れキリシタンやら、折に触れてキチガイじみた宗教弾圧をやらかしている。
 誰も真面目に考えていないだけだ。
 そういえば、戦時中は占領した東南アジアの各地に神社を建てて回ったそうだが、イスラム教の強いインドネシアあたりで、そういうことをやったらどうなるか分かっていたのだろうか?

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2


 それにしたって、人々の祈る姿は美しいものだ。

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2



 天神様の日だからか、やたら宮司の姿を見る。

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2


 
 歩く姿にも儀式的な意味があるらしい。
 全ての挙動が計算されている。足の出すタイミングが全部同じなのだ。歩幅も均質である。

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2


 全く同じ歩調で歩き去っていく。相当訓練をつんでいると見た。

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2



 さて、天神様の日は縁日である。
 骨董市もでる。
 古都だけあって、この骨董市が凄まじい規模なのだ。

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2



 ところせましと古物が並べられている。
 大須骨董市の規模を3倍以上にしたよりもまだ多い。

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2


 それを見る観光客だが、日本人よりも外国人の方が確実に多い。
 それも中国人が圧倒に多い。
 しかし、買い物に使う言葉は英語である。
 店の人も心得たもので、英語で値段交渉をする。ひょっとすると、このへんの店を出しているおじさん、おばさんはそこらへんの英語教師よりも英語が上手いかもしれない。

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2


 出展数が多いが、カメラの出物はそれほどない。
 専門にしている店が一つあったぐらいか。
 イエネコさんに手土産に一つレンズを買っておく。FDマウントの50mmF1.4SSCだ。

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2



 古物以外にも野菜やら漬物の類も多い。
 とはいえ、まだ旅は始まったばかりだ。野菜を持ち歩くわけにもいかぬ。

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2

 
 ほかに何か、いいものはないかなー

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2


 特にない。絵は良いものが撮れたが。

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2


 京都だけあって、古着の着物は充実しているようです。

   LEICA SUMMICRON 50mm f/2


 まだまだ旅は続くけれど、懸念事項は空模様



  今日はこんなところで