2015年11月3日火曜日

かつては、それは必要だったもの


 名古屋駅西口から、歩いて15分もない場所。
 駅西銀座である。

 ・・・何がどう銀座かは知らない。
 
 寂しい気分に浸りたい時にはどうぞ。
 最初から寂しい気分だったら?
 別にはどうにもなりはしない。

 どうにもならないようなものは、どうなってもいいと思いなさい。 

   Carl Zeiss Biogon T* 2.8/28 ZM



 第一廃墟発見!偵察開始。

   Carl Zeiss Biogon T* 2.8/28 ZM



 接写いたす!
 でも、このタイル外壁は恐ろしく綺麗なのだ。
 まだ家が工場で作られ、組立てられるだけの工業製品になる前の時代に生まれた家である。

   Carl Zeiss Biogon T* 2.8/28 ZM



 寂しい場所だが、人通りはそれなりにある。
 寂しくても300万人都市だ。

   Carl Zeiss Biogon T* 2.8/28 ZM


 よく分からないものがある。
 オブジェってやつかもしれない。
 こういう見た人間の自由に解釈させるものは好きだが、嫌いだ。

 月と太陽と名づけよう。

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 本屋はつぶれて、残骸だけが残った。
 文房具が錆びるなんて、妙なこともあったものだ。
 こういうものは錆びる前に、どこかへ行ってしまうのが相場だ。

   Carl Zeiss Biogon T* 2.8/28 ZM



 なんども言うが、寂しい場所だが人通りはそれなりにある。
 立ち止まる人がいないだけだ。

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 駅西銀座をずっと行った場所に、旧赤線地帯がある。
 ここも興味深い場所だ。
 かつては、ここも公認の売春で盛り上がった場所だ。
 今は、ピアゴが建っている。 
 ピアゴの目の前にはソープランドがまだ頑張っている・・・この店に入るのに必要なのはなんだろう?
 勇気だろうか?
 だが、勇気はもっと高尚なことに使いたいものだ。
 セックスが下等だとは思わないが。

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 嘗ての活気が戻ることはないだろう。
 だが、寂れたこういう路地もまた良いものだ。

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 不思議な魅力があるんですよ。
 たぶん。

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 赤線地帯を離れて、名古屋駅に向かって折り返す。
 ソープランドに入るよりも、この店に入るほうが確実に勇気が必要だろう。

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 スバルでサンバー
 ちなみに、サンバーとは水辺に暮らす水鹿(スイロク)とのこと。
 なぜ水鹿なのかはよく分からない。
 響きが美しいから、いいけれど。

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 アルミサッシが普及する前、窓のサッシは木や鉄で作るものでした。
 そして、おそらく、このサッシはハンドメイドに近い逸品。
 ちなみに、デザイン上、窓のサッシは可能な限り小さいほうがよいとされる。
 だが、コスト面の限界から現在のサイズに落ち着いているそうな。

   Carl Zeiss Biogon T* 2.8/28 ZM

 
 この家、ほぼ違法の塊で出来ていると言っても過言ではないレベルで、無茶な設計である。
 この絵では分からないと思うが。

   Carl Zeiss Biogon T* 2.8/28 ZM


 アサヒビールの自販機はもちろん、稼動していない。

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 名古屋駅前の高層ビル街・・・
 韓国の首都、ソウルの高層ビル街とスラム街を退避させた写真を見たことがある。
 所謂、嫌韓で韓国の後進性やらをバカにする流れで貼られていたものだ。

 私は最初それを見た時も、そう思ったが・・・今は違う。
 きっと、その写真を撮った人は違うことを考えていたはずだ。
 たぶん、今、この写真を撮った時と同じことを考えていたに違いない。

   Carl Zeiss Biogon T* 2.8/28 ZM


 古くなったものは枯れ草がよく似合う。

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 きっと、この家を新築したとき、ペンキの塗られた板葺きの珍しい洋風建築だったんだろう。
 今は廃墟だが。
 微かに残ったペンキの後が、寂しい。

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 空はこんなに青いのに、そろそろ落ち葉の季節だ。
 四季が変わっても、空は青いままなのは良いことなのか、それとも虚しいだけか。

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 仲良く並んで、錆と影
 太陽の高い夏には撮れない一葉。

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 これはなんですか?

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 オリエンタルカレーです。
 ここに来るたびに、自販機でグアバジュースを飲む。
 そして、次来るときにこの建物が消えていないことを祈るのだ。
 一応、ここが登記上本店である。

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 別に何もありませんよ。

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 衝撃のクリーニングはあるかもしれませんが。

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 何が衝撃なのか、21世紀になっても分からない。
 20世紀の人類が残した課題である。
 正解を知りたければ、デロリアンに乗ってバックツーザフューチャーするしかない。

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 どうも、真ん中に折り線があったとしか思えない。
 谷折りのようだ。
 山折りだったらどうしようか。

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 このコインランドリーが生まれて、何年経つのだろう。


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 もはや知るすべはない。
 確かに分かることは、洗剤は売り切れだということだ。

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 この乾燥機に衣類を入れる勇気のある方はどうぞ。

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 常々思うのだが、このトタンの色は利にかなっていると思う。

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 換気と採光は十分だ。
 省エネ?そんなものは20世紀に置き忘れてきた。

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 タイル貼りの外装って胸キュン?

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 人生楽あれば苦ありと書きたかったのかもしれない。
 或いは、書いてあったのかもしれない。
 だが、そんなことよりもネコだ。

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 あと、50年して生きていたら・・・ガキに昔、ブラウン管ってものがあってなーと自慢してやろう。
 
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 コトブキソウって書くと春に咲く花のように聞こえなくもない。

   Carl Zeiss Biogon T* 2.8/28 ZM


 奥から順番に、あんぽんたんというわけではない。
 たぶん、次来たときにはあんぽんは無くなっているだろう。

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 この風景が後、何年残っているだろう?

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 それは誰にも分からない。

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 わからないので、なくなる前に電子データに残しておく。

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 かつて、こういうものが名古屋駅の一角にあってだなーと、居酒屋でクダをまくために。

   Carl Zeiss Biogon T* 2.8/28 ZM

 
 今日はこんなところで




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